【ソウル聯合ニュース】インターネット検索大手の米グーグルが、個人情報の保護強化を求めた韓国政府の勧告を受け、個人情報取り扱い方針を補完することを決めた。
 グーグルが特定国政府の要求に応じ、全世界の国々に適用する方針を見直すのは今回が初めてとなる。
 韓国放送通信委員会は、グーグルの個人情報取り扱い方針が国内法(情報通信網法)を順守していないと判断し、先月末に▼個人情報利用目的の包括的な記載と利用への同意手続きの不備▼情報通信網法上で明示すべき事項の脱落▼個人情報取り扱い方針を受け入れないユーザーに対する選択権の保障――の3項目を改善するよう同社に勧告した。
 これを受け、グーグルは今月5日までに、個人情報方針の補完策を同委員会に提出。個人情報の収集項目や利用目的を具体的に記載するなど、韓国のユーザーに追加情報を提供する方向で補完し、これを15日ごろ自社ホームページで通知するとした。
 また、明示すべき4事項(個人情報の保有・利用期間、情報破棄の方法など)の脱落についても、説明を加える方針だ。
 ユーザーの選択権の保障に向けては、個人情報の設定機能でユーザーが自ら個人情報を管理できるようにする。「統合ID」の導入で個人情報が侵害されるとの懸念に対しては、アカウントの統合に反対するユーザーは複数のアカウントを使えるようにするなど、選択権を保障する方向で補完する。

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