与野党はソウル市長補欠選が来年の総選挙と大統領選の分水嶺(れい)になるとみて、早くも戦略を立てるなど、党の命運をかけた総力戦に突入する構えだ。
与党・ハンナラ党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表は聯合ニュースの取材に対し、「保守の価値を象徴する人物でなければならない。保守層を結集し、中道勢力の一部を取り込めば、誰にも勝てる」と述べた。党は今週にもソウル市長公認候補の公募を開始する予定だ。
党内では女性議員の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)最高委員、元喜龍(ウォン・ヒリョン)最高委員、元ソウル市政務副市長の鄭斗彦(チョン・ドゥオン)議員らの名前が挙がっている。党執行部は競争力のある人物を党外から迎え入れる案も検討しているほか、一部は党内選挙による公認候補の選出を提案している。
最大野党・民主党は呉前市長の失政を強調することに全力で取り組む方針だ。朴仙淑(パク・ソンスク)党戦略広報本部長は聯合ニュースに対し、呉前市長が進めてきた「デザイン・ソウル」などのばらまき政策ではなく、人や福祉、雇用に投資する市づくりをアピールする考えを示した。
民主党では千正培(チョン・ジョンベ)最高委員がすでに出馬意向を明らかにしているなか、韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相らが候補に挙がっている。党は29日に公認に向けた審査委員会を設置する予定だ。
野党陣営では与党候補と野党候補による一騎打ちの構図にするため、候補の一本化を進める方針で、実現可能性に注目が集まっている。
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