2007年の予備調査で発見されたサハリン強制動員被害者の墓=(聯合ニュース)
2007年の予備調査で発見されたサハリン強制動員被害者の墓=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】日本の植民地時代にロシアに強制動員され現地で死亡した韓国人の墓地を韓国政府が初めて公式に調査する。
 韓国首相直属の「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者等支援委員会」は22日、7~8月にロシア・サハリン州の州都ユジノサハリンスクの第1共同墓地で韓国人の墓の実態調査を実施すると明らかにした。
 同委員会は2007年から2009年にかけて3度にわたり現地で予備調査を実施し、580基に上る韓国人の墓を発見した。国内外の遺族らを通じ把握した結果、580基のうち125基が強制動員被害者の墓であることを確認した。
 墓地の実態調査は市民団体に委託し、10月ごろに調査結果の分析を終え、報告書を作成する計画だ。実態調査では第1共同墓地にある韓国人の墓を正確に把握し、同委員会が保有するサハリン強制動員の関連資料と照らし合わせ、墓地に強制動員被害者の墓があるかどうかを確認する。
 これまで同委員会に届けられたサハリン強制動員被害は1万件に上る。委員会側は、日本の植民地支配から解放された当時、サハリンに居住していた韓国人が約4万3000人だったことを考慮すると強制動員された韓国人は最大3万人に達するとみている。

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