【ソウル1日聯合ニュース】大検察庁(最高検察庁に相当)関係者は1日、釜山貯蓄銀行をめぐる不正に関与した疑惑がもたれている金鍾昶(キム・ジョンチャン)前金融監督院長に、早ければ今週中にも参考人として出頭を求める方針だと明らかにした。現在は日程を調整中で、金前院長側も弁護士を通じ出頭の意向を伝えているという。
 釜山貯蓄銀行をめぐっては先月末、李明博(イ・ミョンバク)大統領の側近で監査院の監査委員だった殷辰洙(ウン・ジンス)氏が、同銀行の監査に便宜を図るよう金融監督院に求め、銀行側から便宜の見返りとして金銭を受け取っていたとして拘束された。
 これに金院長が関与していたとの疑惑があり、検察はひとまず、金前院長から事情を聞く計画だ。監査介入が事実と判明した場合は、被疑者としての取り調べに切り替わる可能性がある。
 検察は、殷氏が親交のある金前院長に釜山貯蓄銀行の監査に便宜を計るよう頼み、院長が実務者らに指示を出したという話を聞いたことがあるとの銀行関係者らの証言を得ていると伝えられた。

Copyright 2011(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0