南北は12日、北朝鮮・開城で、白頭山火山活動に関する2回目の民間専門家会議を開催。専門家による学術討論会を5月初めに平壌または別の場所で開催し、6月中旬に現地踏査を実施することで合意した。
この合意について、13日の朝鮮中央放送は、韓国側が白頭山火山の兆候に関する資料の提出を無理やり要求し、故意に会議を引き延ばしたなどと批評。「南側は先行研究に6か月、本研究に2年以上かかるという的外れも甚だしい主張をした」とした上で、「やむを得ず、合意書に署名した」など会議の様子について報じた。
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同報道に対し、韓国側は反発した。統一部の李種珠(イ・ジョンジュ)副報道官は定例会見で、「的外れも甚だしい」などという表現で合意内容をおとしめ、一方的に報道することは不適切と述べた。
別の統一部関係者も、「今後の研究のために不可欠なものを入れて合意書をつくったはず」と不満を隠せない。
この日の北朝鮮の報道を受け、韓国内の一部では北朝鮮の提案で始まった今回の専門家会議は最初から北の戦術だったのではないかとの見方も出ている。南北対話に積極的な姿勢をアピールして、その後は韓国側の態度にけちをつけるなどし責任を押し付ける戦術だったとの解釈だ。
韓国政府内では、当初から北朝鮮の提案は6カ国協議再開のための「踏み石」ではないかとの不信感があった。今後、南北間の非難合戦が激しくなる可能性が出てきた。
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