【ソウル10日聯合ニュース】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が後継者の三男・正恩(ジョンウン)氏(朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長)とともに、朝鮮人民軍第963軍部隊(護衛司令部の別称)芸術宣伝隊の公演を観覧した。公演では金正恩氏をたたえる曲が披露され、偶像化の一端を担うものとして注目されている。
 観覧についての報道は朝鮮中央通信が10日に報じた。北朝鮮メディアが金総書記の公開活動を報じるのは3日の音楽会観覧以来、7日ぶり。
 同放送が伝えた同公演の演目には、「パルコルム(歩み)」という曲が含まれていた。これは、正恩氏をたたえる歌と同じタイトル。
 中央放送は先月31日にも、金総書記が企業所従業員らの芸術公演を観覧したと報じているが、このときにも演目に「パルコルム」があった。正恩氏を偶像化する同曲が、主要公演のレパートリーとして定着したのではとの見方が出ている。
 中央通信も当初、10日未明に公演観覧を伝えた際は「パルコルム」という曲名に触れていなかったが、同日朝に再度、曲名に言及した記事を配信している。わずか8時間での再送は極めて異例のことで、その背景が注目される。
 今回の公演観覧には、正恩氏のほか、朝鮮労働党政治局委員の金基南(キム・ギナム)氏、崔泰福(チェ・テボク)氏(党書記兼務)、金敬姫(キム・ギョンヒ)氏(金総書記の実妹、党軽工業部長兼務)、党政治局候補委員の張成沢(チャン・ソンテク)氏(金敬姫氏の夫、国防委員会副委員長)、朴道春(パク・ドチュン)氏(党書記兼務)、文京徳(ムン・ギョンドク)氏(党書記および平壌市党責任書記兼務)、朱奎昌(チュ・ギュチャン)氏(党機械工業部長兼務)、党中央軍事委員の金慶玉(キム・ギョンオク)氏(党組織指導部第1副部長兼務)、尹正麟(ユン・ジョンリン)氏(護衛司令官兼務)、国防委員会局長の玄哲海(ヒョン・チョルヘ)氏、李明秀(リ・ミョンス)氏が同席した。

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