【ソウル26日聯合ニュース】朝鮮半島出身者の日本強制連行の歴史を伝える丹波マンガン記念館(京都)が、韓日両国市民の協力で早ければ4月に再オープンする。
 地球村同胞連帯(KIN)、興士団などの市民団体で構成された「丹波マンガン記念館再建韓国推進委員会」は26日、現在、補修工事に着手しており、4月半ばにオープンできるだろうと明らかにした。
 京都府北部に位置する同記念館は、1930~40年代に日本に強制連行され、鉱山での労働を強いられた朝鮮半島出身者らを記憶するために在日同胞の篤志家が私財を投じ設立した。20年間運営されてきたが、赤字が膨らんで一昨年閉館した。
 記念館を再建するには、資料館などを補修する費用1000万円と赤字を補てんする年間運営費500万円が必要だ。当面の運営費は、補修費用を含めて目標金額をほぼ達成した。昨年11月に京都で開かれたYB(ユン・ドヒョンバンド)のチャリティーコンサートの収益金で約380万円、日本側再建委員会が543万円を集めた。
 ただ、4月に開館しても、毎年赤字が続き、再び「運営費不足」で閉館に追い込まれる恐れがあり、安心できる状況ではない。
 昨年末まで運営費を補てんするために、日本側再建委が毎年3000円を納付する会員407人を募り確保したが、金額は122万円にとどまっている。韓国側再建委は年間6万ウォン(約4400円)を寄付する会員1000人を集めようと奔走しているが、成果はあまり得られていない。
 韓国側再建委側は、「丹波マンガン記念館を知らない人も事情を知って積極的に応じており、元気が出る。日本政府と自治体が記念館の安定的な運営のため財政支援をするまで諦めず活動する」と話した。

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