検察に出頭する金升淵会長=1日、ソウル(聯合ニュース)
検察に出頭する金升淵会長=1日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル1日聯合ニュース】不正資金疑惑などで検察捜査を受けているハンファグループの金升淵(キム・スンヨン)会長が1日午後、ソウル西部地方検察庁に被疑者として出頭した。金会長の出頭は検察が9月に同グループ本社を家宅捜索し、公開捜査を本格化してから77日ぶり。
 検察は、ハンファグループの協力会社と系列会社に2900億ウォン(約210億円)余りを不当に支援し、借名口座で690億ウォンを管理した疑惑で金会長を取り調べている。金会長は出頭の際、報道陣から不正資金を作ったとの容疑を認めるかと尋ねられると、「(検察から内容を)聞いてみなければ」と答えた。
 検察は当初、金会長が不正資金で政官界にロビーを行った可能性を調査したが、資金の使用先と関連し、明確な手掛かりをつかめなかったため、金会長が不当な支援でグループに巨額の損害を与え、脱税した疑惑に焦点を合わせ捜査を進めてきた。
 検察は、数千億ウォンの支援を受けた協力会社が、金会長所有の偽装系列会社だと疑われている状況も把握し、金会長が同社を通じ資金を横領したかについても確認を進めている。また、該当業務を総指揮した容疑でハンファの財務担当役員だった洪銅玉(ホン・ドンオク)氏(現・麗川NCC社長)を起訴することを検討している。
 一方、ハンファ側関係者は、「協力会社などに系列会社が支払保証をしたため、グループレベルで適法だと判断し資金を支援した。金会長が直接業務を指示したことはない」と説明した。また、数百億ウォンの借名口座は金会長の先代の未申告遺産が誤解を受けたもので、税金納付など法的手続きを忠実に踏む予定だと付け加えた。

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