<第15回釜山国際映画祭>の「アジア映画の窓」部門に招待された日本映画『オカンの嫁入り』の出演女優・宮崎あおいが12日、釜山市内で記者会見した。

 宮崎自身はとても甘えっ子で、「つらい時に電話をして母の声を聞いただけで涙が出ることもある」とか。母は大きくて強く、超えることはできないと思うが、いつか母のようになるのが目標だと明かした。

 作品の選択基準は、監督や脚本に書かれたせりふだという。『オカンの嫁入り』を演出した呉美保監督のことは以前から知っており、脚本に呉監督の名前が書かれているのを見てうれしかったと話した。

 これまでの出演作で最も好きな作品を尋ねる質問に、宮崎は、青山真治監督の『EUREKA(ユリイカ)』(2001年)で、初めて映画が好きになったと答えた。当時中学生だった宮崎にとって、周囲の人々は皆大人ながら少年のようなところがあり、本当に映画が好きな人々が、良い作品をつくろうという気持ちでひとつになっているようすを見て、自分も良い映画を作りたいと思うようになったと説明した。

 呉監督は、原作の小説にはいろいろな人物が登場するが、映画では母親と娘の関係に焦点を当てたと説明した。デビュー作『酒井家のしあわせ』でも家族の問題を描いている呉監督は、人から家庭で起きたことについて話を聞くと、「この人はこういうふうに生活しているんだな」と興味を持つようになるのだと話した。これからも家族のことを描いていきたいと語った。

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