世界貿易機関(WTO)の国別輸出統計によると、2010年上半期(1~6月期)の韓国の輸出は世界7位で、昨年より2ランク上昇した。主な輸出国のうち、韓国と中国だけが世界金融危機以前の水準を上回った。輸出規模が韓国と同水準のイタリアとベルギーは前年同期に比べ20%以上減少したが、韓国は3.5%増加した。
こうした勢いが下半期(7~12月期)も続く場合、韓国の輸出は世界7~8位をマークできると、報告書は予想している。
上半期に韓国の輸出順位が上昇した理由については、半導体やLCD(液晶パネル)など情報技術(IT)製品の輸出が好調を維持したことや、景気回復が早い新興開発途上国への輸出多角化、欧州景気の不安定な回復による欧州主要国の輸出不振などを挙げた。
また、上半期の輸出順位を年末まで維持できるかは韓国と輸出実績の格差が少ないイタリア、ベルギーとの競争にかかっているとし、▼各国の主要輸出先の景気動向▼韓国の主要輸出品のIT製品の需要と輸出価格の変化▼為替相場の変動――などが3カ国間の競争に影響を与える主な要素になるとした。その上で、これらの要素が下半期の輸出に影響を与えかねず、韓国にやや不利に作用するとしても、少なくともベルギーは韓国を追い越せないだろうと予想した。
報告書は、ことしの韓国の輸出順位が世界8位以内に入ることも可能だと予想したが、来年以降は米国や欧州など先進国の景気回復が本格化し、8位以内を維持するのは容易ではないとの見方を示した。順位を維持するためには、中国市場のほか新興市場に輸出を多角化し、IT製品など少数主力品目に集中している輸出構造を中長期的に改善すべきだと指摘した。
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