【ソウル20日聯合ニュース】北朝鮮がことし100年を迎える韓日併合の不当性を強く批判し、日本政府に対し、過去の軍国主義政権によるすべての被害者に無条件で謝罪し賠償するよう要求した。
 朝鮮中央通信は20日、外務省報道官が発表した「談話」を報じた。談話は、日本の菅直人首相が10日に発表した談話は韓国だけに謝罪したものだと指摘し、現在の日本政権が、過去の軍国主義政権とはゆかりがなくその復活を夢見てもいないのであれば、軍国主義政権のすべての被害者に条件を付けたり差別することなく謝罪し過去を反省すべきだと述べた。
 また、日本は罪悪に満ちた過去について北朝鮮に謝罪し、賠償する義務から決して逃れることはできないと強調しながら、早期の謝罪と賠償、北朝鮮敵対政策の撤回、軍国主義の復活中断を求めた。
 また中央通信はこの日、「韓日併合は日本が敢行した前代未聞の国家テロ」と題した長文の「告発状」を掲載している。菅首相の談話は「国権強奪を認めず謝罪も賠償もしようとしない、強盗のような本性」をにじませていると批判。1995年に当時の村山富市首相、2005年に同小泉純一郎首相がそれぞれ発表した談話に比べ後退した内容だと指摘した。また、過去の首相談話にも個人的な立場表明だという問題があったが、謝罪の対象がアジア諸国だったのに対し、菅首相の談話は韓国だけを対象としており、「共和国(北朝鮮)と人民に対する新たな許されざる罪悪」だと強く述べた。
 さらに、過去の清算は日本の歴史的責任、回避することも先送りにすることもできない法的義務だとし、日朝懸案解決の最優先課題も日本の過去清算であり、日朝関係改善の見通しはそこにかかっていると主張した。

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