人工衛星研究センターによると、科学技術衛星2号が朝鮮半島上空に接近し、KAIST地上局と交信が可能な条件が初めて整うのは、打ち上げ後11時間27分(11日午前4時28分)から43分(同4時44分)までの16分間。この時、地上局と衛星の距離は2300~4300キロメートルになる。
最も確実な交信が可能になるのは、地上局と衛星の距離が1300キロメートルに狭まる打ち上げ後13時間9分(11日午前6時10分)から28分(同6時29分)までの19分間だ。
打ち上げ後14時間58分(11日午前7時59分)から15時間10分(同8時11分)までの12分間も交信が可能だが、このときの地上局と衛星の距離は、最短で3080キロメートルに広がる。
科学技術衛星2号は、打ち上げから約540秒後に「羅老号」2段目(上段)から完全に切り離される。このときの衛星の位置は、羅老宇宙センターから2050キロメートル離れた太平洋の上空。打ち上げから2~3時間後に北極上空を通過し、この際、ノルウェーがが運営するスバールバル衛星基地局が、衛星からのビーコン信号を感知する。これで衛星が正常な軌道に乗ったことが確認できる。
スバールバル基地局は、打ち上げ1時間後、2時間30分後、4時間後の3回、ビーコン信号の受信を代行する。ビーコン信号の受信に成功すれば、KAIST人工衛星研究センターに結果を即時に通知することになっている。センターはスバールバル基地局から送られた衛星の軌道情報などに基づき、衛星アンテナを調整し、受信を準備する。
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