分析の結果、東南アジアと東アジアは1つの移動経路でアジア大陸に移動したということが初めて明らかになった。
地理的位置と使用言語に関連するアジア民族の遺伝的多様性は、南(東南アジア)から北(東アジア)に向かうほど少なくなる。このことから、東南アジアが東アジア人の地理的起源だと分析された。人類の起源として知られるアフリカで遺伝的多様性が高く見られるのも、アフリカ人が遺伝的に古い人種だということを意味する。
遺伝的類似性と地理的近接性をもつ韓国、日本、中国の東アジア人は、東南アジアから移動し東アジアに最も遅く定着した。日本人は朝鮮半島を経て移動し定着したと分かった。
ただ、アジア全域として見ると、全体で15億人の人口を占める東アジア3カ国の遺伝的多様性には、意味のある大きな違いは見られなかった。東アジア3カ国人は薬物効能や副作用などの面で類似していると予想されるだけに、今後、研究力を集中させれば新薬開発市場を占有できるポイントになると見ることができる。
韓国、日本、中国などアジア10カ国・地域が参加したこの共同研究は、韓国人を含むアジア民族間の遺伝的多様を示す地図を作成。結果を米「サイエンス」誌に11日付で発表した。
疾病管理本部関係者は、この研究は今後、医学的遺伝体、新薬開発、法医学、人類学研究などの分野における国際的協力研究の活性化に寄与するだろうと述べた。
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