写真撮影に応じる<Wonder Girls>メンバーとパク・チニョン(右端)=23日、ソウル(聯合ニュース)
写真撮影に応じる<Wonder Girls>メンバーとパク・チニョン(右端)=23日、ソウル(聯合ニュース)
女性ボーカルグループ<Wonder Girls(ワンダーガールズ)>の『Nobody』が、音楽チャート・米ビルボードのメーンチャート「ホット100」(主にシングル)で10月第3週に76位を記録した。韓国作曲家の曲を歌った韓国人歌手が、韓国レコード企画会社の名前でチャート入りしたという点で、意味も大きい。
 
<Wonder Girls>の5人とプロデューサーのパク・チニョンは23日、これに関する記者懇談会を開き、米国進出7か月で収めた成果、米市場の攻略過程、今後の計画などを語った。

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久しぶりに浴びるフラッシュに「帰ってきたと感じた」というメンバーらは、これまでの苦労を打ち明け、ソンミは途中で涙も見せた。パク・チニョンは「<Wonder Girls>が誇らしく、ありがたい。メンバーらが世界で一番歌がうまくて美人でダンスが上手というわけではないが、世界で最も賢く、一生懸命に取り組んだ結果だ」と述べた。

以下は一問一答。

―ビルボードチャート入りの意味は。

「1980年以降、東洋の歌手が<ビルボード200>に入ったことは8回あったが、<ホット100>に入った東洋の歌手は1980年以降はいなかった。日本の宇多田ヒカル、台湾のココ・リーも大手レコード会社と組んで進出したが、ホット100には入れなかった。ホット100は音源とCD販売枚数、ラジオ放送回数が55%を占める。ラジオ放送回数は手を加えることができない。米国では数千のラジオステーションのうち主要な167ステーションを<トップ40>というが、『Nobody』はこのうち18ステーションの新曲ローテーションに入った。今、米国ではリバイバルをコンセプトにしたグループがないが、このようにラジオで曲を流す理由は似た歌がなかったためだと思う」(パク・チニョン、以下パク)

―米市場の攻略にどんな戦略を使ったのか。

「米国に初めて行くときには10代の小学生の攻略を計画していた。インターネットのおかげで世の中が変わったせいか、小学生らは白人、黄色人種といった人種差別をしない。<Wonder Girls>は7か月にわたり10代を攻略してきた。そのため、CDもレコード店でだけ売るのではなく、米全域に約1000店舗がある10代のファッションブランド店で2週間前からCDを販売したが、3万枚余りが売れた」(パク)

―米国でのプロモーションはやり方が違ったと思うが。

「米国では韓国のように、テレビから始まる“下達式”プロモーションが通じない。<Wonder Girls>は米アイドルグループの<ジョナス・ブラザーズ>の50回余りのツアーに参加した当時、毎日10時間ずつバスに揺られて移動し、到着後はすぐに公演場に駆けつけ観客に会った。公演場の外でスピーカーとマイクひとつで歌とダンスを教え、ステージでは歌で感動を与えた。第1段階はこのようにファンと1対1で会い、存在を知ってもらうことだった。第2段階は、そのときに会ったファンをオンライン上に集めること。これらファンがラジオを攻略することで、自然と第3段階となるラジオプロモーションにつながった。今後の第4段階はテレビ出演と新聞、雑誌など大手メディアとのインタビューだ。米国で視聴率トップ5に入るプログラムで11月に歌う予定で、メディアからもインタビュー要請が入っている。その次はフルアルバムを出すことだが、今秋まで『Nobody』で活動した後、来年初めに英語で収録した米国フルアルバムを出す予定だ」(パク)

―大変なときも多かったと思うが。

「米国では毎晩泣きながら眠った記憶がある。何もかもがなじみがなく、慣れるのに時間がかかった。とても幼くて寂しかったのだと思う。言葉も足りず、自分たちを知らない人々を相手に歌い、踊り、音楽を伝えていくことが怖くもあった。メンバーらが助けになった。また、自分が踊りと歌が非常に好きだということもわかった」(ソンミ)

「2か月にわたり<ジョナス・ブラザーズ>とツアーをともにしたが、最初は観客がわたしたちの歌をまったく知らなかった。最近また<ジョナス・ブラザーズ>のコンサートに参加したが、このときは『Nobody』を歌う自分たちに観客が拍手と歓声をくれて驚いた。ツアーでは1日に1回しか歌うチャンスがなく、台無しにはできないという思いから、その瞬間をとても大切に感じた」(イェウン)

―米国の活動で最も大変だったことは。

「まずは英語。1日に6時間ずつ勉強した。もう少し時間がかかりそうだが、ベストを尽くして英語の勉強に励んでいる」(イェウン)

―米国で最も人気のあるメンバーは。

「皮膚の色のせいか、ユビンさんの人気が高い。英語の発音もよく、セクシーな魅力がある」(ソネ)

「米国のファンは5人の名前と顔を区別できない。わたしたちが集まってトークし、ふざけあい、歌う姿を好きになってくれているようだ」(ユビン)

―ビルボードのチャート入りするまでにどれだけかかると予想し、目標と実際の差はどのくらいあったか。

「通常、新人がシングルを出しビルボードのチャート入りするまでには早くて1年かかるが、<Wonder Girls>は4か月で達成した。われわれの予想の半分もかからなかった」(パク)

―来年初めに発売するファーストアルバムの構成は。

「『Nobody』よりアップグレードするが、新曲も軌を一にする。国内で発表したヒット曲の英語バージョン6曲、新曲6曲になる予定だ」(パク)

―今後の米国・国内活動の計画は。

「しばらくは韓国の活動計画がない。米国でアルバムを出した後、全世界でプロモーションする際、韓国に長く滞在する程度になるだろう。米国とあわせて欧州にも進出する予定だ。わたしたちは、つぶれるにしても悔いなくつぶれようと話した。これまではうまくやってきている」(パク)
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