故盧武鉉前大統領回顧録「成功と挫折」=21日、ソウル(聯合ニュース)
故盧武鉉前大統領回顧録「成功と挫折」=21日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル21日聯合ニュース】故盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の回顧録「成功と挫折」が21日に出版された。生前に書いた原稿用紙90枚分の未完成の原稿と、非公開のインターネット上の集まりの場で書き残した文章や、非公開のインタビュー内容などを収録している。
 回顧録によると、盧前大統領は生前、朴淵次(パク・ヨンチャ)前泰光実業会長をめぐる事件など、周囲の問題について「弁明したいが、過ちは過ちとして認めなければならない。恥ずべき市民として謝罪し、ざんげする気持ちで生きていく」と、心境をつづっていた。また、周辺の管理は政治家の責任だとし、「司法の決定を運命として受け入れる準備をしている。政治の前線に立つことはないだろうし、立とうとしてもできないだろう」と述べている。
 回顧録を記すことになった理由については、「ついに被疑者となり、今は仕事もできなくなったため、できることは過ぎた話を書くことだけのようだ」「広い心で許し温かく包容してもらえることを望んでいるが、民主主義と歴史の進歩に負担とならなければいい」と語っている。
 自殺する1か月ほど前の4月12日、長男・建昊(ゴンホ)氏が検察に出頭するようすをテレビで視聴したことにも触れ、「ひとごとではなく自分のことになってみると、まことにつらい」「カメラは凶器になる」と、書き残した。
 このほか、南北首脳会談について、北朝鮮で多くの人に会い対話したわけではないが、最も柔軟に感じた人物は金正日(キム・ジョンイル)総書記で、ほかの人々は大変硬直していた印象だと明かした。
 自身の政権の功罪については、半分も成功できなかったとしながら「個人的に準備できていない人が、準備された組織的勢力もなく政権を取り、韓国社会がまったく受け入れる準備ができていない改革をしようとした無理な欲心が、失敗と間違いの原因だった」と振り返っている。
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