【ソウル29日聯合ニュース】海外の大手投資銀行(IB)が、韓国の経済成長率見通しを相次ぎ上方修正している。
 国際金融センターなどが29日に明らかにしたところによると、米金融大手モルガン・スタンレーはこのほど、韓国のことし成長率見通しを従来のマイナス1.8%からマイナス0.5%に上方修正した。来年の成長率見通しも3.8%から5.0%に引き上げた。同社のことしの韓国成長率見通しは、韓国銀行の見通し(マイナス1.6%)やLG経済研究院の予測(マイナス1.7%)よりも1ポイント以上高い。
 モルガン・スタンレーは、内需が全般的に回復の兆しをみせており、今後は輸出の回復がさらに拡大すると予測、在庫調整の終了と企業心理の好転で企業の設備投資が増えるだろうと説明した。
 また、米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)傘下のメリルリンチは、ことしの成長率見通し値をマイナス3.0%からマイナス1.2%に引き上げた。来年の見通しも3.0%から4.0%に上方修正した。
 そのほか、米ゴールドマン・サックスはマイナス3.0%からマイナス1.7%に、豪マッコーリーはマイナス2.5%からマイナス2.0%に、英HSBCはマイナス3.7%からマイナス2.3%に、米シティグループはマイナス4.8%からマイナス2.0%に、それぞれ上方修正している。
 こうした動きは、第2四半期の国内総生産(GDP)が前四半期比で5年6か月ぶり最高の2.3%成長を記録するなど、経済回復スピードが予想より早いことを反映したとみられる。しかし、下半期にはスピードが鈍る可能性が高いため、多くの投資銀行は短期間のうちに韓国銀行が利上げに踏み切るのは難しいと予想している。

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