【ソウル25日聯合ニュース】サムスン電子研究陣が、量子ドット発光ダイオード(LED)の効率を画期的に高め大面積化できる技術を開発、4インチQVGA級(解像度320×240ピクセル)ディスプレーの製作にも成功した。
 サムスン総合技術院のキム・ジョンミン博士チームは24日、化学的合成プロセスで発光する量子ドット薄膜層を作り、この上に量子ドットをつなぐ架橋技術を適用、発光効率を10倍以上高め大面積ディスプレーを製作できる技術を開発したと明らかにした。研究結果は量子ドットLED製作法の効率の悪さ、高い費用、大面積化の限界を克服する可能性を提示したもので、25日付で「ネイチャー・フォトニクス」電子版に論文が掲載される。
 量子ドットは優れた色純度と高い量子効率、容易な波長制御などで次世代光素子候補として期待されているが、これを利用した発光素子は効率や費用、大面積化の問題で商用化の可能性は低いと評価されてきた。
 サムスン電子研究陣はこの技術を応用し、携帯電話やPDA(携帯情報端末)、携帯用ゲーム機などに広く使用される4インチQVGA級ディスプレーの製作にも成功した。
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