【ソウル12日聯合ニュース】米ニューヨークの北朝鮮代表部関係者が先ごろコリア・ソサエティのカリエール副会長と会った席で、朝鮮国立交響楽団の米国公演を引き続き推進するよう要請していたことがわかった。同氏が12日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)とのインタビューで明らかにした。
 ただカリエール副会長は、「北朝鮮が長距離ロケットを発射し、これを糾弾する国連安全保障理事会の議長声明採択に反発している。また、別の核実験やミサイル発射を言及するなど政治的気流が悪化した」と指摘。北朝鮮の交響楽団の訪米には、楽団関係者だけでなく同国政府高官も同行するため、ビザ発給などさまざまな面で政治環境を考慮せざるを得ないと説明した。こうしたことから、朝鮮国立交響楽団の米国公演は可能性が半々だが依然不透明だとの見方を示した。
 一方で、「北朝鮮側が変化の有無に関するシグナルを送れる方法という面で、楽団の訪米と同一レベルの関心と影響力を持つ行事は現状の米朝政治環境ではないようだ」と述べ、楽団の米国公演開催に期待を示した。
 朝鮮国立交響楽団は、ニューヨーク・フィルハーモニックが昨年2月に平壌公演を行ったことに対する答礼としてニューヨーク公演を推進してきた。
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