ただ、自分自身が納得できるだけの映画なのかはもう少し考えてみる必要があるという謙そんする言葉も聞かれた。フィギュアスケートの世界選手権でキム・ヨナが「納得できる演技が初めてできた」と語るのを聞き、なぜこのように作ったのかと後悔するシーンがひとつもないような映画はまだ作ったことがない気がして、大きなショックを受けたのだという。
映画は5月14日に封切られる。年齢に比べ自覚の足りない息子ドジュン(ウォンビン)が少女殺害事件の犯人として追い詰められ、母親(キム・ヘジャ)が真犯人を追い死闘を繰り広げる姿を描いた。ポン監督は映画のタイトルについて、「『オンマ(母さん)』ほど原始的な単語はないでしょう。驚いた時にも韓国人は『オンマ』と叫ぶし」と語る。しかし、『オンマ』という映画がすでにあるため、『マザー』にしたと説明した。
主演のキム・ヘジャに関しては、幼いころ見た彼女の演技に目を奪われいつかきっと一緒に映画を撮ろうと決心したこと、監督になってから“三顧の礼”の末に出演を決心させたというエピソードは広く知られるところだ。この作品で、母親は特定の名を持たない。「オンマはキム・ヘジャ」を印象付けようと、わざと名前を与えなかった。キム・ヘジャがこの役を引き受けなければ映画そのものがなくなっていただろうとし、母親に対する感覚が彼女と一致したことで全力疾走できたと振り返った。
軍除隊後初の映画出演となるウォンビンに対しては、「強い勝負根性と、自分の演技に対する基本的なコンセプトを持つ。むしろわたしが助けられた」と褒めた。「まさしくドジュン」というほど見事に演じきったと評した。
キム・ヘジャ、ウォンビンとも澄んだ「ウシの目」をしているところが良いのだと言い、キム・ヘジャに向かって笑いながら「美しいということですよ」とフォローした。
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