鄭議員は昨年の総選挙当時、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長が銅雀区を新たにニュータウンに指定することに快く同意したと発言。虚偽事実を公表した疑い(公職選挙法違反)で起訴されていた。ソウル中央地裁は17日、鄭議員に80万ウォン(約5万6000円)の罰金刑を言い渡した。
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公職選挙法違反で100万ウォン以上の罰金刑または懲役刑が宣告されると、当選が無効になる。鄭議員は今回の刑が確定すれば議員職を維持できる。
裁判部は、当時、選挙区民はニュータウン指定に高い関心を持っており、呉市長はニュータウン追加指定に留保的な立場を示していた。こうした状況から、「呉市長が快く同意した」との鄭議員の発言は、候補者に対する判断を誤りかねない虚偽事実に該当すると説明した。また、呉市長との対話内容や雰囲気、被告人の政治経歴などから、鄭議員は呉市長の発言が儀礼的ものにすぎず、ニュータウン追加指定の同意ではないことを認識していたはずと判断、公訴事実をすべて有罪として認めた。ただ、発言は原稿のない演説中に出たもので計画的とは言えず、他候補者との得票差が大きかったことなどを考慮しても、当選無効刑の宣告は厳しすぎると、量刑理由を説明した。
鄭議員は昨年3月27日、第18代国会議員総選挙を前にソウル・舎堂駅前で遊説を行い、呉市長が銅雀・舎堂洞ニュータウン追加指定に快く同意したと虚偽事実を公表した疑いで、今年1月20日に在宅のまま起訴された。検察は当初「誇張部分はあるものの呉市長が全般的にニュータウン指定に同意したとみることもできる」とし、鄭議員を嫌疑なしとしたが、民主党が提出した裁定申請を裁判所が1月5日に受け付けた。
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