【ソウル15日聯合ニュース】自殺したタレントのチャン・ジャヨンさんが、所属事務所から酒の席や性的関係を強要され暴行を受けたと告白する文書が公開され、波紋が広がっている。
 KBSの報道番組「ニュース9」は13日、チャンさんが自殺する1週間前に前マネージャーに送った自筆の文書を入手したと報じ、内容を公開した。文書には「ある監督の酒とゴルフの接待を要求された」「酒の席で接待をさせられた」「接待相手と夜をともにすることを強要された」「部屋に閉じ込められ、手やペットボトルで頭を何度も殴られ脅迫を受けた」「マネージャーの月給などすべてを負担するよう強要された」などとかかれていた。また、チャンさんは絶えず接待を強要され精神科の治療を受けるほどに至ったと告白し、文書内容がうそではないことを強調するため自身の住民登録番号と署名を残している。 

チャン・ジャヨン の最新ニュースまとめ

 同番組は14日にも、メディア業界有力者の接待など具体的な内容が記される文書を新たに入手したと報じている。所属事務所と放送業界関係者にも言及し、チャンさん以外の俳優も、接待のために呼び出されていたと記されていたと伝えた。

 13日の報道の直後、チャンさんの前マネージャーが自宅で首をつっているところを事務所職員に発見され、現在病院で治療を受けている。この前マネージャーは前日、京畿道・盆唐警察署でこの文書に関連し調査を受けた。警察側は、調べの段階でこの前マネージャーは、放送で言及した内容について一言も述べなかったと説明。病院に捜査員を派遣し、引き続き調べを行うとしている。

 チャンさんの文書に名前が挙がった事務所前代表は、聯合ニュースの電話取材に対し「すべて事実ではなく、酒の席や性的関係の教養などあり得ない」と否定した。前マネージャーに対し民事・刑事訴訟4件を進めており、これに恨みを抱いた前マネージャーが起こした「とんでもない自作自演」だと主張している。

 一方、警察は14日にチャンさんの前・現所属事務所2社9か所で家宅捜索を行い、関連書類やコンピューターなどを押収した。公開された文書の真偽確認、酒や性的接待の強要など、自殺の経緯をめぐる疑惑の解明に力を入れる方針だ。

 チャンさんの遺族はこれまで、文書の内容については口を閉ざしてきたが、このほど電話取材に対し、間もなく記者会見などの形で立場を明らかにすると意向を示した。
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