倉本は1999年の初来韓公演以降、毎年韓国を訪れてきた。今月7~8日に大邱と慶尚南道・馬山で公演を終え、13~14日にソウル、17日には京畿道・議政府での公演を控えている。
韓国をよく訪れる理由と韓国での人気について、まず「わたしの音楽を認めてくれる方々に感謝する」と述べた。韓国の観客は倉本の曲をよく理解しているという。若いファンが多いと感じるが、若い人たちがピアノ音楽を好む風潮があるのはうれしいことだとした。日本より韓国の若者がバランス良く音楽を聴いている印象を受けるという。
自身の音楽については、「たまに食べる高級料理ではなく、普段食べるものの中でおいしくて体にいい料理のような音楽をつくろうと努力している」と、親しみやすさを強調した。彼の音楽はメロディーが中心で和音も比較的に簡単で、身近にある平凡な材料でおいしい料理をつくることと比較できると説明した。大衆を対象に音楽をつくる人の場合、意外と自分の音楽を聴かない傾向があるが、これは音楽を仕事だと考えているからだと指摘した。倉本は自身がつくった音楽をよく聴いている。自分が食べてもおいしく、自分が聴いて楽しい音楽をつくっているからだ。韓国では多くの人に親しみ愛される曲を中心にアルバムをリリースしているとし、大衆的で質の高い音楽を続けたいと話した。
1986年に初のピアノソロアルバムをリリースした倉本は、音楽的なインスピレーションはロマンスへの憧れや大自然の崇拜が中心になっていると明かした。「音楽とは人間の行為であるため、心理的な故郷があれば良い曲が書きやすくなる」。ロマンスが動機になることもあれば、旅行で美しい風景を見たり新しい人に出会う経験も栄養分になっている。
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