キム・ジュン=(聯合ニュース)
キム・ジュン=(聯合ニュース)
グループ<T-MAX>のメンバーとして2007年にデビュー、3枚のシングルを発表したにもかかわらず、名前すらきちんと覚えてもらえなかった。しかし今、1本のドラマで話題の中心に立っている。キム・ジュンは最近、ドラマの威力を実感している。

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 日本の同名漫画を原作としたKBS第2ドラマ 『花より男子』で、キム・ジュンは不動産財閥家の息子でイケメン4人組”F4”メンバーのソン・ウビンを演じている。ほかのF4メンバーに比べ比重が小さくラブシーンもないが、新鮮な顔として注目されている。

 ドラマで彼がかぶったソフト帽(中折れ帽子)はネット通販で飛ぶように売れ、第4話で披露したスウィングダンスも話題を呼んでいる。本人を名乗った偽物のミニホームページまで登場し、街では幅広い年代のファンから声をかけられる。

 F4メンバーでは最も年上だが、演技においてはまったくの初心者だ。「キャスティングの話を聞いて意外で驚きました。新人起用を念頭に置いたようで、制作陣のうちわたしに注目していた人がいたそうです。でも、まだ正確な理由は監督に聞けていません」。

 演技経験がないだけに、役作りに頭を悩ませ、せりふの暗記にも誠実に取り組んだようだ。すべての質問に慎重かつ論理的に答え、中でもウビンの描写には特に用心深さをみせた。ウビンは子どものような母親がいるため責任感が身に付き、そのため反対に寄りかかれる年上の女性を求めていると説明、原作でも恋愛絡みの要素がなく、こういう部分では寂しい思いをする人だと分析した。家でやさしく接してくれる人もおらず、庶民という表現を使い平凡な暮らしに興味をもつウビンは、かわいそうにも思えるという。

 ドラマでは日本版・台湾版とは異なる、韓国スタイルのソン・ウビンを見せようと頭を悩ませた。「ヨー(Yo)」「ブロ(Bro)」といったラッパー用語をせりふに混ぜたことが視聴者の反感をかうのではと心配もした。また、数か月にわたり”上流層の金持ち”を演じ、さまざまな考えが交差したという。「富裕層の生まれでもなく年上女性への好奇心も経験したことがありません。撮影でニューカレドニア、マカオの高級ホテルに泊まり、ロブスターやステーキも食べました。撮影用だがらかおいしくはありませんでしたが。初めて見る高級家具や華麗なパーティ衣装も不思議でした」。一方で、乗馬やアイスホッケーなどのスポーツまでこなさなければならず、ぜいたくより苦労が多いと笑った。

 ウビンと本当の自分とのギャップを埋めてくれたのは、イ・ミンホ、キム・ヒョンジュン、キム・ボムら同年代のF4メンバーだ。最初はよそよそしかったが、1か月に及ぶ海外ロケで仲良くなった。普段も役名で呼び合っており、いたずらで一度笑い出せばなかなか止まらないほどだという。

 キム・ジュンがこのドラマで注目されている上、<T-MAX>が歌った 『花より男子』のオリジナルサウンドトラック『パラダイス』が人気を博し、同グループの活動にも青信号がともった。
4月にはファーストアルバムをリリース予定だ。「ただ音楽が好きで歌手になりました。チャンスがあれば演技にも挑戦したかったですが、こんなに早く大役を任されるとは思いませんでした。始まると欲が出ますね。歌手、役者として発展し続ける姿を見せたいです」。


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