教育科学技術部は13日、李明博(イ・ミョンバク)大統領主宰で開かれた国家科学技術委員会で、こうした内容の「基礎研究振興総合計画」を確定したと明らかにした。総合計画には政府R&D予算投資計画とともに、基礎研究支援の拡大や創意的な研究員の育成・活用など基礎研究の振興に向けた政策課題などが盛り込まれている。
政府R&D投資は、昨年の11兆784億ウォン(約7296億円)から2012年には16兆6167億ウォンに50%増やし、このうち純粋な研究開発事業など研究開発段階区分が可能な事業予算は7兆2036億ウォンから11兆6300億ウォンに61%拡大する。
基礎研究投資は同期間に1兆8440億ウォンから4兆700億ウォンに120%増やし、政府R&D予算のうち、研究開発段階区分が可能な事業に占める割合も25.6%から35.0%に引き上げる。
増額される基礎研究予算は、創意的な研究の活性化のため、個人研究支援や少数中核人材育成、将来有望な科学者の生涯支援体系構築など、優秀な研究員の育成に集中的に投入される。
個人基礎研究費は、昨年の3640億ウォンから2012年には1兆5000億ウォンに増える。若手研究者への支援も強化され、20~30代研究者のうち、個人基礎研究費を受け取る人の割合も2007年の17.9%から2012年には45.0%に拡大する。
創意的な研究員育成に向けた画期的な支援案も設けられる。基礎科学分野の学部に在籍する大学3~4年生の中から毎年10人余りを選定し、国内最高の専門家を指導教授につけ、博士学位取得までの奨学金、研究費などをサポートする事業が推進される。また、韓国が世界レベルに到達できる戦略基礎研究分野を開拓するとともに、分野別に将来有望な研究者を選定し生涯支援する体制も整える。
教育科学技術部は、基礎研究振興総合計画の推進に向け、国家科学技術委員会の基礎科学研究振興協議会を中心に年度別施行計画を樹立・推進し、年度別に推進実績などを点検していく予定だと説明した。
一方、政府は同委員会で、年間9000億ウォン(2007年)にとどまっていたグリーン技術部門のR&D投資を2012年までに年間2兆ウォン水準に拡大する内容の「グリーン技術研究開発総合対策」も確定した。向こう4年間で6兆3000億ウォン以上を投じる計画だ。
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