生命体の遺伝情報であるDNAが複製される際には、しばしば突然変異が発生する。イ教授によると、これはDNAメチル化を利用した生命体の自力修復システムを復旧させるものだが、万一復旧されなければがん細胞ができたり細胞が死ぬなど深刻な問題が発生するという。イ教授の研究チームは、メチル化したDNAの二重らせんの3次元構造と動力学的特性を核磁気共鳴分光法で解析することにより、たんぱく質との相互作用を通じ遺伝子の複製と修復プロセスが調節されるメカニズムを解明した。
このメカニズムはがん予防と治療剤開発に大きく貢献するものとみられ、関係学会の関心を集めている。研究結果は米国化学会誌12月号のオンライン版で紹介された。
Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0