12日全国金属労働組合とロッテ百貨店によると、10日午後7時ごろ、金属労組コジェ(巨濟)トンヨン(統営)コソン(固城)造船下請支会の組合員8人ら計11人はソウル・ソンパ(松坡)区のロッテ百貨店チャムシル(蚕室)店を訪れた。百貨店付近のクーパン社屋前で開かれた集会に参加した後、食事をするため百貨店の地下食堂街へ行ったという。
組合員らが百貨店に入ると、まず地下1階の入り口で百貨店関係者1人が、「チョッキと帽子を脱いでください」と要求した。当時、組合員らは金属労組のチョッキと「闘争」と書かれた赤いはちまきを付けた帽子をかぶっていた。
組合員らは、「食事をしに来たのに、なぜ入れないのか」と不快感を表したが、取りあえず帽子を脱いで地下食堂街に行き席に着いた。
すると今度は別の保安要員2人がやって来て、チョッキを脱ぐように要求した。「公共の場で労組のチョッキは別の客に迷惑になる」という理由だった。
現場にいた造船下請支会のイギム・チュンテク事務長が、「われわれは公共の場でもチョンワデ(青瓦台)でもこのような格好をしている」と反論すると、保安要員は「ここは私有地」と答えた。
これに対し、イギム事務長が「結局、百貨店が定めた基準ということだが、その基準が労働者を嫌悪するというもの」と指摘すると、保安要員は「私も労働者」と答えた。事務長は、「これが嫌悪でないのかよく考えてみるように」と言った。結局、保安要員は「お願いします」と言い、困惑した様子を見せた。
イギム事務長は、「VIPのための空間でもない食堂で、何かをしたわけでもなくチョッキを着ただけで、このような扱いを受けるのは企業の労働組合と労働者に対する嫌悪」と怒りを表した。
このような状況が映った映像がSNSを通じ数百万回以上再生され、物議が拡散すると、百貨店側は謝罪した。
百貨店側は11日メディアに、「過度な措置により不快に思った顧客に非常に申し訳なく、当事者の方に直接有線通話により謝罪した」と明らかにした。
物議を醸した労組のチョッキの服装については、「周辺の別の顧客に迷惑になることもあり、保安要員が安全管理の意味で事前に案内をした」とし、「百貨店基準での服装関連の規定はない」と釈明した。
そして、「服装の脱衣が顧客側が拒絶したため、特別な措置なく食事を終えて行った」と付け加えた。一方、組合員側によると、いざこざが続いたため数人は時間の関係で食事をできずに店を出たことが確認された。
百貨店側は、「出入り規定マニュアルを再整理し、全店舗および用役士に案内し、類似した事例が発生しないよう努力していく」と明らかにした。
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