【ファンの火力集中時代の終わり……成長性の”制動”】
去る10日韓国音楽コンテンツ協会によると、ことしの初めから10月までの音盤累積販売量(トップ400基準)は約8050万枚と集計された。1年前と比較すると約81万枚減少した数値だ。現在の流れだとことしの年間販売量は9000万枚ほどになると観測される。
K-POP音盤市場はコロナウイルスの大流行時期にファンの消費が音盤に集中し、爆発的な成長を記録し、2023年には史上初の”年間1億枚時代”を開いた。しかしその翌年の音盤販売量は約19.4%減少した9300万枚にとどまり、ことしも同様だ。
コロナウイルス大流行後、コンサート開催が活発になった後ろでファンたちの競争的過熱の購買熱気が冷め、ファンサイン会応募券と連携した販売方式に対する疲労感が高まったことが原因だという分析が出ている。
輸出指標も下落している。関税庁によるとことし10月まで音盤輸出額は2億4384万ドル(約3583億ウォン/約358億円)と前年同時期対比2.7%減少した。
特に最大輸出先である日本市場が7923万ドル(約1164億ウォン/約116億円)から7045万ドル(約1035億ウォン/約103億円)と11.1%少なくなっているのが目に付く。日本アイドルグループの競争力が強化し、K-POPファンの規模が弱くなったという分析だ。日本と一緒に3大輸出市場となるアメリカ、中国の輸出額もそれぞれ5.9%と6.5%減った。
大型芸能事務所と中小事務所間の両極化もひどくなっている。10万枚以上の販売高を上げる中小事務所所属のグループは手で数えるほどに減った。ミュージックビデオ・ダンス制作など必須コンテンツの制作費とK-POP専門スタッフの人件費は上昇する反面、音盤販売量は減少し運営の負担を訴える事務所が増えている。
【音盤市場を揺さぶるK-POP生態系萎縮】
業界では音盤市場の沈滞がK-POPの持続可能な成長を阻害するのではという憂慮が提起されている。業界関係者は「音盤市場の沈滞が長期化すると活動チーム数が次第に減り、ジャンルとコンセプトの多様性が消えるかもしれない」と言及した。
聴取用よりグッズの性格が濃い音盤の所蔵価値をどうやって高めるかに対する悩みも大きくなっている。大体負荷トークン(NFT)フォトカード、デジタルフォトブック連動型アルバムなど、ファンたちが望む形態の音盤政策が必要だという声が出ている。ある歌謡系事務所代表は、「ストリーミング時代でも音盤はファン結束の象徴という点は変わらない」としながらも、「所蔵価値があるコンテンツの制作がより重要になる」と強調した。
良かった点は軍空白期を終えた「BTS(防弾少年団)」の完全体カムバックという期待要因が残っている点だ。「BTS」が来年上半期に新アルバム発売を予告している中、彼らの活動が市場反騰の呼び水となるか注目されている。
キム・ジヌ音楽専門データジャーナリストは「『BTS』は毎年平均700万枚以上の音盤販売量を記録してきた」とし、「中位圏グループまでトリクルダウン効果も期待される」と展望を伝えた。続けて「日本、アメリカ、中国など3大市場を同時に反騰できるチームだという点で輸出も回復するだろう」と付け加えた。
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