ロマンス詐欺・Kコンテンツ無断アップロード組織のトップ、ベトナムから強制送還=韓国
ロマンス詐欺・Kコンテンツ無断アップロード組織のトップ、ベトナムから強制送還=韓国
カンボジアを拠点にロマンス詐欺を行ってきた犯罪団体の組織員と、韓国や海外の映画、ドラマ、ウェブ小説などの著作物を無断で1万5000回以上アップロードした組織のトップがベトナムから強制送還された。

韓国警察庁はロマンス詐欺犯罪団体の組織員である30代の男A容疑者と著作権法違反の組織トップである40代の男B容疑者の2人を27日、逃避先のベトナムからインチョン(仁川)国際空港に強制送還したと明らかにした。

A容疑者は2024~2025年、共犯65人とともにカンボジアに拠点を置きSNSで女性を装って被害者らに接近し、投資などを誘導し被害者192人から約46億ウォン(約4億8000万円)をだまし取った容疑を持たれている。

警察庁はカンボジア発ロマンス詐欺の周辺国への拡散を防止するため東南アジア5か国の警察駐在官戦略会議を開催し、警察庁長職務代行名義の書簡文を各国の警察庁に送付するなど、対応体系を強化してきた。

その結果、10月28日にベトナムの各地域でB容疑者を含むロマンス詐欺組織員5人を検挙した。

A容疑者は当初、カンボジアのバベット地域を拠点に活動してきたが、最近カンボジア内の取り締まりが強化されたことで10月に陸路を利用しベトナムに密入国したことが確認された。

B容疑者は2020~2024年、他人に著作財産権がある韓国や海外の映画、ドラマ、ウェブ小説などの著作物をマクロプログラムを利用し17か所のウェブハードサイトに計1万5863回にわたり無断でアップロードした容疑を持たれている。

警察庁はことし6月、B容疑者の事件をオンライン著作権侵害対応のための警察庁・文化体育観光部(部は省に相当)の合同基金事業であるインターポールオンライン著作権侵害対応プロジェクト(I-SOP)事件として選定した。ことしの著作権保護国際共助会議でベトナムのインターポール側に事件の内容を共有するなど協力を要請した。

その後、警察庁は手配官署の要請に基づいて容疑者に対しインターポール国際指名手配書を発布しインターポールを通じた国外逃避事犯の検挙・送還作戦の対象者に登載した後、持続的な追跡を展開してきた。

その結果、ベトナム公安は10月6日にカインホア省で身を隠していたB容疑者を不法滞在の容疑で検挙した。

警察庁は容疑者らの罪質および犯罪規模などを考慮し、迅速に国内に送還するため、駐ホーチミン大韓民国総領事館およびベトナム公安と送還の時期や方法などを調整してきた。

警察庁のイ・ジェヨン国際協力官は、「海外で組織的に行われる著作権侵害犯罪およびロマンス詐欺は国民に直接的な被害を及ぼす重大な犯罪として最後まで追跡し必ず司法処理する」とし、「今後も文化体育観光部、インターポールなどの関係機関との協力をさらに強化し、超国家犯罪の根絶および海外逃避事犯の送還体系を高度化していく」と明らかにした。
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