慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」(資料写真)=(聯合ニュース)
慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル北部地検は26日、大学での講義中に旧日本軍の慰安婦被害者が自発的に売春したとの趣旨の発言をしたとして名誉棄損容疑で送検された崔晶植(チェ・ジョンシク)元慶熙大哲学科教授を不起訴処分としたと発表した。

 検察は、崔氏の発言は特定の事実を指すものではなく、社会現象について個人的判断を強調した見解や評価に近いと判断し、名誉棄損の容疑は成立しないとの結論を下したという。 

 崔氏は教授だった2023年3月、西洋哲学の講義の中で慰安婦被害者について「日本軍について行き、売春行為をした人たち」「連れていかれたのではなく自発的に行った」などと発言した。

 市民団体の告発を受けて事件を捜査したソウル・東大門警察署は昨年2月、崔氏を名誉棄損容疑で書類送検した。

 この発言を巡り、慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんは厳正な処罰を求める自筆の陳述書を提出。大学側は懲戒委員会を開いて減給の懲戒処分とした。崔氏は昨年2月に定年退職した。


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