井山裕太九段(写真:韓国棋院)
井山裕太九段(写真:韓国棋院)
25日に韓国・プサン(釜山)の農心ホテルで開かれた「第27回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」本戦第2ラウンド第9戦において、井山裕太九段が中国の楊楷文九段と対戦し白番中押し勝ちを収めた。この対局結果により、久しぶりに日韓中は2名ずつの棋士を残し、互角の状態で第3ラウンドを迎えることになった。

序盤、緊迫した局面が続いていたが、下辺で発生したコウ争いから急激に井山裕太九段に傾いた。中盤からは井山裕太九段が正確な読みで対応し、 差を縮めさせずに10目ほどの差が開き、楊楷文九段が投了した。

対局が終わった直後、井山裕太九段は「序盤は難しかったが、中盤のコウ争い以降に勝機をつかんだと思った」とし、「韓国と中国には本当に手ごわい棋士たちが残っていて、厳しい戦いになるだろうが、しっかり準備して面白い勝負ができるよう最善を尽くしたい」と抱負を語った。

第2ラウンド最後の対局を日本が勝利したことで、日本は一力遼九段と井山裕太九段が進出し、日本、韓国、中国は2名ずつの棋士を残すことになった。3カ国が第9戦まで互角になったのは、第22回大会以来5年ぶりだ。

一方、続く第3ラウンドは2026年2月2日に中国で再開される。韓国は4番手として朴廷桓九段が出場し、井山裕太九段と対戦する。

農心が後援し、韓国棋院が主催・主管する「第27回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」の優勝賞金は5億ウォンだ。本戦3連勝からは1000万ウォンの連勝賞金が支給され、1勝を追加するごとに1000万ウォンが積み立てられる。持ち時間は各1時間、秒読み1分1回が与えられる。

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