李在明(イ・ジェミョン)大統領(左)は2日、SNSに中国の習近平国家主席と握手を交わしている写真を公開した(李大統領のSNSより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
李在明(イ・ジェミョン)大統領(左)は2日、SNSに中国の習近平国家主席と握手を交わしている写真を公開した(李大統領のSNSより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の朴潤柱(パク・ユンジュ)第1次官が来月訪中し、北京で馬朝旭外務次官と戦略対話を開催する方向で両国が調整していることが26日、複数の外交筋の話で分かった。日本の高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に中国が反発する中での韓中の会合とあり、注目が集まる。

 馬氏はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて韓国・慶州で開かれた韓中首脳会談の準備で先月末に訪韓したが、今回は朴氏が同首脳会談のフォローアップとして中国を訪問するものとみられる。

 双方は11年ぶりに行われた習近平国家主席の訪韓を機に両国関係が改善に向かっていることを確認し、交流・協力の強化を議論する見通しだ。

 朝鮮半島問題だけでなく、地域・国際情勢について幅広く話し合うとみられ、台湾問題も議題になる可能性がある。

 中国が高市首相の発言を問題視して日本に強く反発するのは、韓国を含む周辺国に対し、同問題に触れないよう求める警告の意味もあるとみられており、どのような議論が交わされるか注目される。

 今回の戦略対話は中国側が提案したとされるが、中国と日本の対立が本格化する前から調整が進められていたという。

 また、戦略対話では韓国の原子力潜水艦建造問題も取り上げられる可能性がある。中国の戴兵・駐韓大使は今月13日の記者会見で、原潜問題に関連して外交ルートを通じて憂慮を表明したとし、韓国がこの問題を慎重に扱うことを望むと明らかにした。

 韓国の原潜建造を巡り、米国側からは中国へのけん制になることを期待するメッセージが出ているが、韓国は対北朝鮮用としている。


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