李大統領は会談終了後の共同記者発表で「トルコの朝鮮戦争参戦75年であり、私の大統領就任の最初の年である今年、血を分けた『兄弟の国』のトルコを訪問し非常に意義深い」と語った。
続けて「トルコと韓国は国交樹立前から格別な関係だったが1957年の国交樹立後は急速に関係が発展した。今日の会談では両国の連携を深化させるための方策について幅広く論議した」と述べた。
産業別の具体的な協力計画についても説明した。
防衛産業について「両国は共同生産、技術協力、訓練交流などを続ける」とし、アルタイ戦車事業のような協力事例をさらに増やしていくことに期待を示した。アルタイは韓国の戦車K2ブラックパンサーの技術をベースとし、韓国の技術支援により生産されたトルコ産戦車だ。
原発分野では「トルコのシノップ原発建設推進において、残る細部評価の過程が順調に進められるよう両国の政府レベルで関心を持ち、支援することにした。韓国の優秀な原発技術がトルコの原発開発に実質的に寄与することを期待する」と述べた。
トルコは北部のシノップを候補地とする原発建設プロジェクトを推進中で、この過程で韓国が交渉先として取り沙汰されている。
バイオ分野の協力については「トルコ政府が推進する『血液製剤自給化事業』に韓国企業のSKプラズマが参加することになりうれしく思う。両国が血盟関係であるという点で同事業の意味がさらに大きく感じられる」と評価した。
続けて「再生可能エネルギー、人工知能(AI)、デジタルを含む先端科学技術分野での協力を深化させることにした」とし、両国企業間の風力発電協力に関する了解覚書締結を機に再生可能エネルギー分野の協力が強化されることにも期待を示した。
また、両国は朝鮮戦争参戦勇士の家族や子孫に対する支援も強化することで一致した。
両首脳はこれらの分野別協力の進展状況を確認するための経済共同委員会も10年ぶりに再開することで合意した。
李大統領は朝鮮半島問題や中東情勢についても言及し、「われわれの対北(朝鮮)政策に対するエルドアン大統領とトルコ政府の一貫した支持に感謝する。われわれも中東情勢において平和拡大に向けたエルドアン大統領の努力を高く評価する」と述べた。
その上で「今回の国賓訪問を機にトルコ内のシリア難民問題の解決に寄与するため人道的支援を強化することにしたことも有意義だと思う」と語った。
最後に李大統領は、今回の会談を機に両国の協力策に関する「韓国とトルコ間の戦略的パートナー関係に関する共同声明」が採択されたと説明し、「今日議論された諸般の事項を推進する良い指針書になる」と強調した。
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