26年の成長率見通しは8月の見通しから0.2ポイント引き上げ、1.8%とした。米国の関税引き上げの影響で輸出が鈍化するが、内需はある程度回復するとの見通しを示した。
◇25年は0%台の成長率見通し維持 消費・輸出改善も
KDIは5月と11月にそれぞれ上・下半期の経済展望を、2月と8月には経済状況の変化を反映した修正版の経済展望を発表している。
今回見通しが上方修正されたのは、消費と輸出が改善したためだ。
民間消費の増加率は、市場金利の下落や政府の支援政策(民生回復消費クーポンの給付)などにより上半期の0.7%から下半期は1.8%と大幅な改善を見込んだ。通年では1.3%成長すると予想した。
輸出は米国の関税引き上げにもかかわらず、半導体の好調により上半期は1.7%、下半期は4.1%に改善し、年間では2.9%成長すると予測した。
KDIの成長率見通しは、政府が8月に「新政府経済成長戦略」で発表したものと同一だ。韓国銀行(中央銀行)も8月の改定経済見通しで同様の数値を提示した。
ただ、最近の雰囲気と比べるとやや保守的な見通しとなった。
政府は先月28日の実質GDP関連の会見で、25年の成長率を1%台に上方修正する可能性を示唆した。7~9月期のGDP(速報値)が前期比1.2%増加し、昨年1~3月期以来1年半ぶりの高水準を記録したためだ。
KDIも7~9月期の好調を上振れ要因と見なしたが、建設業の不振が上昇率を押し下げると判断し、0%台の見通しにとどめた。
◇26年成長率1.8%の予想 内需回復も輸出は下向きに
KDIは26年の成長率見通しを1.8%とし、8月の1.6%から0.2ポイント上方修正した。
民間消費は回復傾向が続き、今年の成長率(1.3%)を上回る1.6%と予測した。
設備投資は半導体関連の投資需要が高水準を維持し、今年(2.5%増)に続き2.0%増と緩やかな増加傾向を示すと見込んだ。
建設投資は今年(9.1%減)の大幅なマイナス成長から2.2%の増加に転じ、不振が一部緩和されるとの見通しを示した。
一方、今年は堅調だった輸出は来年に米国の関税引き上げの影響が本格化し、今年の増加率(4.1%)を下回る1.3%増にとどまると予想した。
KDIは、輸出と為替が来年の成長率のリスク要因になるとして懸念を示した。
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