尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領による昨年12月の「非常戒厳」宣言を巡る外患の疑惑を捜査する特別検察官は10日、尹氏や金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官らを一般利敵罪や権利行使妨害罪などで起訴したと明らかにした。ドローン作戦司令部のキム・ヨンデ司令官は偽計公務執行妨害罪などで在宅起訴した。特別検察官チームは尹氏が北朝鮮を軍事的に挑発して非常戒厳の口実をつくるため、昨年10月ごろ、ドローン作戦司令部に対し、平壌に無人機を飛ばすよう指示したと判断した。
◇大学入試日の13日 警察2万人動員し支援
大学修学能力試験(修能、日本の大学入学共通テストに相当)が実施される13日に円滑な試験進行のために警察約2万人が動員される。警察関係者は10日の警察庁の定例会見で「試験当日の交通整理のために交通警察1万475人を投入し、出題本部や採点本部などにも9210人を配置する計画だ」と発表した。特に試験会場などを対象に爆発物を仕掛けたという脅迫事件が発生した場合にも備えていると説明した。試験当日の交通整理にはパトカーなど2238台も投入する。試験会場周辺の駐車違反を取り締まり、騒音誘発行為を防ぐ計画だ。遅刻しそうな受験生も送り届ける。
◇韓国人狙った特殊詐欺「専担班」発足 カンボジア警察と24時間合同対応
韓国とカンボジアの警察官が合同で勤務し、韓国人を狙った特殊詐欺や監禁、人身売買などに24時間対応する「コリア専担班」が10日(現地時間)、発足した。コリア専担班はカンボジアで発生した韓国人関連の事件について、通報の受け付け、被害者救助、捜査、被疑者送還などを迅速に処理する計画だ。警察庁は「韓国国民の被害が集中したオンライン詐欺の犯罪拠点に対する現場対応力の強化や情報共有など、実質的協力体制を制度化した」と説明した。
◇名門大で集団カンニング 緊急公聴会開催へ
名門私立大の延世大で人工知能(AI)などを利用した集団カンニングが発覚し、波紋を呼ぶ中、大学側がAI倫理について議論する緊急公聴会の開催を進めている。不正行為が確認された学生には処分が科されるが、授業と試験の非対面化、AI機能の高度化と活用範囲の拡大のような変化に合わせ教育と評価方式がどのように変わるべきかについて知恵を絞る。ソウル・新村の延世大で3年生を対象にした生成AIに関する科目「自然言語処理(NLP)とチャットGPT」の担当教授は先ごろ「学生たちの不正行為が多数発見された」とし、「自首する学生は中間試験の点数を0点とし、言い逃れをする学生については学則通り有期停学処分を受けることになる」と告知した。
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