【公演レポ】ソ・イングク、2年ぶりの日本コンサート「SIGNAL」…感動のフィナーレ
【公演レポ】ソ・イングク、2年ぶりの日本コンサート「SIGNAL」…感動のフィナーレ
歌手ソ・イングクの2年ぶりとなる日本でのコンサートツアー「2025 SEO IN GUK CONCERT TOUR IN JAPAN [SIGNAL]」が11月2日と3日に大阪、7日に東京で開催された。ここでは7日(金)に東京・有明ガーデンシアターで行われた千秋楽公演をレポートする。

ソ・イングク の最新ニュースまとめ

2年前の日本デビュー10周年を記念したファンコンサート「IN THE X」 から2年、前回よりもさらに大きくなった会場は8000人収容の客席が4階までほぼ埋まるほどの盛況ぶりだった。

きらびやかな全身ブラックの衣装でステージ上に現れた彼は「Don’t Be Jealous」、「BeBe」、「Mint Chocolate」とアップテンポの3曲でコンサートの砲門を開いた。その後休む間もなく「空のかおり」と「Galaxy」2曲を披露。

「ツアー最終日だけに最初から僕の持つ全てのエネルギーを注いだ。タイトルの『SIGNAL』は僕と皆さんが交感し見えない心をつなぐ信号(シグナル)だ。今日のコンサートも皆さんとシグナルを通じ合い素敵なステージを作り上げたい」というあいさつとともに近況などをファンに伝えた。

来年放送予定のドラマ「月刊彼氏」の撮影を終えたソ・イングク、現在は次作「明日も出勤」の撮影の真っ最中だという。撮影中だけにシャープで精悍な男らしさがひと際セクシー美を増していた。今回のコンサートは日本公演で初めてとなるオールバンドセッション。そのため多忙なスケジュールの合間をぬった日本のバンドチームや公演スタッフとの打ち合わせは苦労が多かったと話し、協力してくれたスタッフに感謝を伝えた。

#歌手兼俳優ならではの秀逸なOSTメドレー

2009年、Mnetオーディション番組「スーパースターK」に出場し、72万人の頂点に立って歌謡界にデビューした彼は、今では俳優としても多方面での活躍を休まず続けている。ドラマのOST制作や歌唱にも多く携わってきた彼は、ここでかなり久しぶりに歌う曲も含めたOSTメドレーを披露した。

まずは俳優デビュー作のドラマ「ラブレイン」のOST「Fate」、この曲はソ・イングクがデビュー後初めて作った自作曲であり、思い入れが深いという。続いて、ドラマ「ナイショの恋していいですか」のOST「Finding myself」、客席にこのドラマを視聴したことがあるかを彼が問いかけると、会場中から手があがり嬉しそうな反応を見せたソ・イングク。客席にはドラマの主人公ミンソクの服装をしたファンもいて驚いた様子だ。

続いて、「明日、キミと」のOST「Flower」を披露、この曲にまつわるビハインドトークとしては、「ナイショの恋していいですか」の監督との会食中、自らは出演していないがOSTを制作することを監督に提案したといい、会食から帰宅するなりピアノで一気に曲を完成させたとのこと。羊肉を食べた直後にこんな情緒的な曲を完成させたことが不思議だったと笑いながら話した。

続けて「空から降る一億の星」のOST「Star」を歌った。「マイクを向けたら“ラララ”のハミングでもいいから一緒に歌ってほしい」というソ・イングクのリクエストにファンは美しい合唱で応えた。

サッドエンディングを迎えるドラマであるだけに撮影当時、彼はとても胸が痛み苦しんだという。“星になっても関係が続くように”という思いを相手役チョン・ソミンと共に考え歌詞に込めたそうだ。特に、ソ・イングクが演じたムヨンというキャラクターに没頭している時間が長い分だけ日常に戻っても空虚な時間がつづき、しばらくはロマンス作品はできないと所属事務所に申し出たほどだというエピソードも明かした。

OSTメドレーの最後は大ヒットドラマ「応答せよ1997」のOST「All for you」だ。コンサートではチョン・ウンジのパートをファンが歌うことでソ・イングクとファンが織りなす大合唱がコンサートのハイライトとなる曲だ。

情熱的な「Broken」、「運命の糸」に続き、「Out of time」ではアンニュイな曲調に合わせ、階段に腰かけてたばこをふかすセクシーな演出に会場から歓声があがる。

幕間に流される映像もソ・イングク主演のドラマ風に制作されていて楽しい

#2部がスタート

1部とは正反対に白のジャケットとパンツの全身ホワイトコーデで登場。

9月にリリースしたばかりの日本ミニアルバム「IRO」収録曲「昼寝」「Stupid」「Dawn」のほか、「君という季節」ではステージに雪が降る演出がなされ幻想的なムードに包まれた。

美しいステージの後に彼は初雪にまつわるエピソードを語った。温かい気候のウルサン(蔚山)で育った彼は、幼いころ雪に対する防御策がなかったという。初雪にはしゃいだ彼は友達と傘も持たず薄い上着で出かけ全身びっしょりで帰宅したという苦い思い出を語り、雪は温かい部屋の中でみかんでも食べながら窓の外で降る雪を眺めるのが一番で、雪というものは「美しいゴミである」という名言を残した。

続いて「Right Now」、「トナリアワセ」の後は、2016年の東京LIVE TALK SHOWで披露して以降、常にファンからのリクエストが絶えないというサザンオールスターズの名曲「TSUNAMI」を披露し会場から喜びの歓声が上がった。

「キミという花」で2部を締めくくった彼は、ファンの「ソ・イングク」のかけ声に再びステージに登場した。

#アンコール~客席に降りてファンにプレゼントを直接渡す

ソ・イングクにとってはアレルギーになったという曲、「My Baby U」、2010年の活動当時を再現するかのようなカラフルな衣装に大きな透明のリュックを背負い楽しいダンスで熱唱、途中でバンドメンバーを一人ずつ紹介し、その後は客席に降りてリュックの中に入っていたプレゼントを取り出し、1階だけでなく2階にも投げ入れながらファンと近くで交流する時間を持った。

ここで彼は、「今回の『SIGNAL』公演では最高のチーム、最高のバンドメンバー、最高のスタッフたち、最高の観客たちに会えた」とあいさつし、最後に「Couple」を披露。

#鳴りやまない声援にダブルアンコールは驚きの5曲!

バンドチームが再び登場しダブルアンコールがスタート、1曲目は米津玄師のヒット曲「Lemon」を日本語で歌い上げる。せつない歌詞とメロディーがソ・イングクの声色ととてもよく似合い、会場からは大歓声が上がった。

続いて、「愛の言葉」、「BeBe」、「Mint Chocolate」では観客も立ち上がり、ジャンプしながらリズムに乗る。ダブルアンコールの最後はやはり「応答せよ1997」のOST「All for You」、アーティストとファンが一つになった大合唱は圧巻の光景でとても感動的なシーンだった。

ソ・イングクは1階から4階のファンにも心を配り、ファンは声援や大合唱で応えた。ファンと一体化した素晴らしいコンサートだった。バンドセッションとのコンビネーションに完璧な歌声と演出、コミュニケーションで3時間を満たした。

休むことなくドラマや映画に出演し、着実にフィルモグラフィーを積み上げながら、同時に韓国と日本で曲を発表し続けているソ・イングク。次のコンサートではどんな構成でどんな歌を聴かせてくれるのか楽しみでならない。

なお、2025 SEO IN GUK CONCERT TOUR IN JAPAN [SIGNAL]の模様は、2026年2月にCS衛星劇場で独占放送される。







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