安圭伯長官(資料写真)=(聯合ニュース)
安圭伯長官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の安圭伯(アン・ギュベク)国防部長官は8日のKBSテレビの番組で、トランプ米大統領の承認により動き出した原子力潜水艦の建造計画について「わが軍の30年の念願だった夢が現実に近づく段階まできた」とし、「自主国防の快挙」と強調した。

 原潜は北朝鮮に対する防衛体制を大幅に強化する戦略資産になるとし、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は「眠れないだろう」と話した。

 建造する場所に関しては「韓国が技術と設備、セキュリティーを備えているため国内で建造するのが最も合理的」と述べた。

 米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国への移管については、先ごろ開かれた韓米定例安保協議(SCM)で相当の進展があったと説明。初期作戦運用能力(IOC)、完全運用能力(FOC)、完全任務遂行能力(FMC)の3段階の検証のうち、第2段階のFOC検証を年内に終えることで合意したと明らかにした。

 韓米の関税・安全保障分野の交渉結果を盛り込んだ「ジョイント・ファクトシート」(合同説明資料)の発表が遅れていることに関しては、「近く発表されるだろう」との見方を示した。原潜建造の議論が急浮上したため米政府内での調整に時間が必要だと説明した。

 一方、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催される航空ショーへの参加を計画していた韓国空軍の特殊飛行チーム「ブラックイーグルス」が、日本の給油支援協力を得られず参加を見送った問題に関しても言及した。安氏は今月初めに日本の小泉進次郎防衛相と会談したことに触れ、「北の核・ミサイルの高度化に能動的・体系的に対応することで一致し、相互往来についても話したが、その後に異なる姿勢を見せて失望した」と話した。


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