大統領室のカン・ユジョン報道官はこの日の午後、キョンジュ(慶州)に設けられたプレスセンターで記者会見を開き、李大統領と高市首相との非公開での会談の内容を説明した。李大統領はこの日の午後6時3分から45分まで、アジア太平洋経済協力(APEC)会議への出席のために訪韓した高市首相と日韓首脳会談を行った。
カン報道官は「今日の首脳会談の日程のうちで最後だった日本との非公開での会談は、李大統領が発したジョークにより和気あいあいと始まった」と明らかにした。李大統領が「高市首相は自身の夢をすべて実現した。ドラム、スキューバダイビング、バイクがそれだ」と述べると、高市首相は笑みを浮かべた。これらの3つの趣味は高市首相の主な趣味として知られている。
「韓国と日本が安保、経済、社会分野で幅広い協力がなされることを願っている」と述べた高市首相の言葉に対し、李大統領は「日韓関係の重要性に共感する」と述べ、互いに頼り合って共に歩んでいく必要があると述べた。また李大統領は「日韓は前庭を共有するあまりにも親しい間柄なので、家族のように情緒的に傷を負うこともあると思う」と述べると、高市首相もこれに対し非常に共感した。
李大統領は「自身の在任期間中に韓国人がより幸せになることを願い、高市首相の在任期間中にも日本人がより幸せになることを願う」と述べると、高市首相も李大統領の言葉に同意を示した。李大統領は就任時の記者会見時に「韓国の海苔が好きで、韓国の化粧品を使っている」と述べた高市首相の好みを考慮し、海苔と化粧品をプレゼントした。高市首相は李大統領の故郷である安東市と姉妹都市を結んでいる鎌倉市で製造された碁石と入れ物を、囲碁が好きな李大統領にプレゼントした。
しかし、過去の歴史に対する言及はなかったという。カン報道官は「過去の歴史に対する直接的な言及はなかった」と述べ、「ただし李大統領は『問題と課題があるならば、それらは個別に解決しなければならない』と述べた」と伝えた。
両首脳は、日韓両国の国民が体感できる実質的な協力が継続されるべきということに共感し、首脳間のシャトル外交などの活発な交流をもとに、先端技術や経済安保、社会・文化などの各分野で日韓の共助がさらに発展するよう努力していくことを確認した。
一方、李大統領はこの日、高市首相の他にもニュージーランド、タイ、ベトナム、オーストラリアなどの首脳とも相次いで首脳会談を行った。
ニュージーランドのラクソン首相との会談で李大統領は「ニュージーランドに行って必ず釣りをしてみたい」と述べ、ラクソン首相は「大統領の当選祝いの電話をした時に、釣りが好きだとの李大統領の言葉が印象的だった。慶州でのAPECが成功したことを祝う」と述べた。
タイのチャーンウィラクン首相は李大統領との会談で「タイ国民は韓国の美容と整形、医術、観光と文化に対する関心が非常に高い」と述べ、「自身も韓国に行くついでに一度整形をしてみようかと尋ねたところ、生まれ変わった方が良いと言われた」と語り、その場を笑いで包んだ。
ベトナムのクオン主席との会談で、李大統領は「ベトナムの優れた治安を称賛し、ベトナムでは韓国との交易の割合が非常に高い」と述べ、「ベトナムを訪れる韓国人観光客の数が年間460万人に達する」と述べ、韓国とベトナムの関係の絆を強調した。オーストラリアのアルバジーニー首相は李大統領に、「これまで韓国の首脳がオーストラリアの議会で演説を行ったことがない」と述べ、オーストラリアを訪問して議会演説をしてほしいとの願いを伝えた。
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