握手を交わす李大統領(右)と高市首相=30日、慶州(聯合ニュース)
握手を交わす李大統領(右)と高市首相=30日、慶州(聯合ニュース)
【慶州聯合ニュース】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は30日、南東部・慶州で日本の高市早苗首相と初の首脳会談を行った。

 高市首相はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するため、30日から11月1日の日程で韓国を訪問した。

 会談は約40分間行われた。

 李大統領は「激変する国際情勢と通商環境の中で韓国と日本は隣国であり、共通点が多い両国はいつにも増して未来志向的な協力を強化しなければならない」と述べた。また、「両国は多くの共通点を持っている。互いの経験を共有し、協力していけば、国内問題だけでなく、国際問題も解決していくことができるだろう」との考えを示した。

 高市首相が21日に行った就任記者会見で、韓国は日本にとって非常に重要な隣国であり、韓日関係を未来志向で安定的に発展させたいと述べたことに言及し、「全面的に同感だ。それだけでなく、私が普段言っていた言葉と驚くべきことに一文字も違わず同じだ」と強調した。

 また、「日本初の女性首相だとうかがった」として、「われわれも特別な意味を与えている」と祝意を示した。

 そのうえで、「両国は数千年前から人と技術、思想と文化の交流を続けてきた」として、「慶州は総理の故郷である奈良のように、古代の東アジアの人的、文化的な交流を花咲かせた中心地だ」と紹介。「この場が韓日の深い絆を改めて確認し、未来へつなげる良いきっかけになることを期待する」と述べた。

 高市首相は「これまで築かれてきた日韓関係の基盤に基づいて、日韓関係を未来志向で安定的に発展させるのが両国にとって有益だと確信している」と表明。今の戦略環境のもと、両国や韓米日3カ国連携の重要性は一層増していると強調した。そのうえで、首脳同士が相互訪問する「シャトル外交」の活用にも意欲を示した。


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