韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は29日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催地、南東部・慶州での韓米首脳会談で、トランプ米大統領に原子力潜水艦への燃料供給を認めるよう求めた。李大統領は「十分に詳しい説明ができず、若干の誤解があるようだが、核兵器を積載した潜水艦を作るということではない」とし、「われわれが原子力潜水艦の燃料の供給を受けられるよう決断してほしい」と要請した。また「ディーゼル(エンジンの)潜水艦は潜航能力が劣るため、北や中国の潜水艦に対する追跡活動が制限される」とし、「燃料供給の許可がもらえれば、わが国が自国の技術で通常兵器を搭載した潜水艦を数隻建造し、朝鮮半島の海域の防衛活動をすれば、米軍の負担も減るだろう」と強調した。韓米原子力協定の改定問題については「すでに支持してくださったと承知しているが、使用済み核燃料の再処理やウラン濃縮の部分でも実質的な協議が進むよう指示してほしい」と要請した。
◇トランプ氏 韓米貿易交渉「近く妥結する」
トランプ米大統領は29日、南東部・慶州で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の最高経営責任者(CEO)サミットで特別演説を行い、「アジア訪問を土台にマレーシア、カンボジア、日本と貿易合意を結んだ」とし、「韓国とも貿易合意(のための交渉)を近く妥結することになるだろう」と述べた。また「多くの貿易合意が妥結されたことで安定的なパートナーシップが作られるだろう」とし「中国の習近平国家主席があす(韓国を)訪問するが、会って米中貿易合意を妥結することになるだろう」と述べた。
◇雑踏事故から3年 李大統領「遺族と国民に深く謝罪」
李在明大統領は29日、ソウルの繁華街、梨泰院で159人が死亡した雑踏事故から3年を迎えて開かれた追悼行事に映像メッセージを寄せ、「国民の生命と安全に責任を負う大統領として遺族と国民に改めて深く謝罪申し上げる」と述べた。また「守るべきだった命を守れず、防げた犠牲を防げなかった。事前準備も事後対応もなく、責任を負う人もいなかった」と指摘。「国家の放任と不在による無念な犠牲が二度と発生しないようにする」と強調した。
◇8月出生数3.8%増の2万867人 14カ月連続で増加
国家データ処が29日発表した「人口動向」によると、8月の出生数は前年同月比764人(3.8%)増の2万867人で、昨年7月から14カ月連続で増加した。1~8月の累計出生数は16万8671人で、前年同期比1万708人(6.8%)増加した。1~8月の出生数が前年を上回ったのは2015年(1.3%)以来、10年ぶり。増加幅は2007年(8.2%)以来の高水準となった。
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