李在明大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
李在明大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は南東部・慶州で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、29日に米国のトランプ大統領、来月1日に中国の習近平国家主席と首脳会談を行う。魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長が24日の記者会見で発表した。

 米中の首脳はいずれも国賓として韓国を訪れる。米国と中国の首脳がソウル以外の地域を国賓として訪問するのは初めてという。

 魏氏は「米国とは歴代最短期間で首脳間の相互訪問を実現した」と述べた。李大統領は8月末に米国を訪問した。

 魏氏は「中国首脳の訪問は11年ぶりで、韓中関係回復の基盤をつくる意味合いがある」と評価した。韓中首脳会談については、「パートナー関係を発展させることに加え、朝鮮半島問題や北の問題、周辺の情勢に関しても議論する」と述べた。

 韓米・韓中首脳会談の会場については明言しなかったが、慶州やその周辺にあるAPEC関連施設で行うと説明した。

 また、李大統領と日本の高市早苗新首相との首脳会談については「会談を準備している」として、実務レベルで日程を調整していると明らかにした。「日本の新首相と早期に対面し、前向きな韓日関係の流れが維持される原動力を確保することになる」と評した。

 APEC首脳会議に合わせ、トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が会談する可能性に対しては、「朝米(米朝)間の動きはわれわれも関心を持って把握しようとしているが、われわれが知るところでは新たな動向はない」と述べた。

 李大統領はAPEC首脳会議の議長として、29日午前に開かれるAPEC最高経営者(CEO)サミットに出席し、演説を行う。

 30日にはカナダのカーニー首相らAPEC首脳会議参加国の首脳と個別に会談する。カーニー首相との会談では潜水艦の受注など防衛産業協力について議論する見通しだ。

 31日にはAPEC首脳会議が開幕する。第1セッションでは「よりつながり、回復力のある世界に向けて」をテーマに、貿易や投資促進について議論する。加盟21カ国・地域のほかにもアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ皇太子や国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事が出席する。

 第1セッション後はAPECビジネス諮問委員会(ABAC)委員と昼食会を行い、午後にはAPEC加盟国の経済関係者らを招き歓迎夕食会を開く。

 来月1日には「未来の変化に備えたアジア太平洋ビジョン」をテーマに、AIの発展や人口構造変化など新たな経済の流れについて討論する第2セッションが行われる。同日に閉幕式と韓中首脳会談が開かれる。

 2日にはシンガポールのウォン首相が韓国を公式訪問する。

 APEC首脳会議で「慶州宣言」が採択されるかも注目される。魏氏は「争点が多少あるが、調整を行い、宣言文がまとまるよう努力している」と述べた。


Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40