李大統領は27日、現地でカンボジアのフン・マネット首相と首脳会談を行い、両国の関係発展やフィッシング詐欺への対応などについて協議する。カンボジアでは特殊詐欺の犯罪組織に韓国人が拉致・監禁される事件が相次いでいる。
李大統領は韓国・ASEAN首脳会議に出席し、韓国とASEANの包括的な戦略的パートナー関係の発展に向けた構想を表明する。ASEANプラス3(韓中日)首脳会議ではASEANと韓中日3カ国の協力強化を訴える見通しだ。
今年のASEAN議長国を務めるマレーシアのアンワル・イブラヒム首相とも個別に会談し、戦略的パートナー関係の強化や貿易投資、防衛産業などの実質的な協力強化について議論する。
李大統領はイブラヒム首相との会談後、韓国南東部・慶州で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の準備のため、帰国の途に就く予定だ。
魏氏は李大統領のASEAN関連首脳会議出席について、▼政府のASEAN重視の姿勢確認と包括的な戦略的パートナー関係の発展方向提示▼ASEANと韓中日3カ国の多層的な地域協力けん引▼政府の朝鮮半島政策に対するASEANの支持確保――などを期待すると語った。「韓国とASEANの交流を一層発展させ、人工知能(AI)など未来戦略分野に関する協力を強化し、フィッシング犯罪などに共同で対応する関係発展を図る」とし、「ASEANを通じた韓中日3カ国協力のモメンタム(勢い)を好循環的に強化する基盤をつくり、朝鮮半島の平和共存や共同繁栄の新時代の構築を目指す韓国の構想を共有し、支持や建設的な寄与を要請する」と説明した。
フィッシング詐欺への対応については、「フィッシング犯罪は一つの国に限らずさまざまな国籍の者が国境を越えて犯すため、カンボジアとの2国間協議を中心に、複数の国と多国間で対応することが効果的だと判断している」とし、「李大統領もASEANでこの問題を提起すると予想される」と述べた。
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