バイナンス創業者をトランプ大統領が恩赦「罪はないと聞いた」

ドナルド・トランプ米大統領は、暗号資産取引所バイナンス（Binance）の創業者である趙長鵬氏を恩赦したと公式に発表し、「彼は罪がないと聞いた」と述べた。

恩赦は22日（現地時間）に署名され、バイナンス側も大統領令による恩赦を公式声明で確認した。

トランプ大統領は23日の記者会見で、「趙長鵬氏を個人的には知らないが、多くの人々が彼を支持し推薦していた」と述べ、「彼の行ったことは犯罪ではないと聞いた」と語った。

さらに、「多くの人々が趙氏は無罪だと言っていた。バイデン政権によって迫害されていたのだ」と付け加えた。

趙氏は過去、米国銀行秘密法（Bank Secrecy Act）違反の容疑で有罪を認め、4か月の懲役刑を受けた。当該容疑は、バイナンスが効果的な資金洗浄防止（AML）プログラムを維持できなかったことに起因するものであった。

趙氏の弁護人、テレサ・グディ・ギレン（Teresa Goody Guillén）は声明で、「今回の恩赦は正当な決定だ」とし、「彼の容疑は、効果的なコンプライアンスプログラムを備えていなかったことだけ。詐欺、被害者、前科、資金洗浄は一切ない」と強調した。

さらに「裁判所も彼が違法取引を認識していた証拠はなく、プラットフォームに違法資金が存在しないとの合理的な根拠があったと判断した」と説明した。

恩赦を受けた趙氏は、Xで「深く感謝する」と述べ、「米国を暗号通貨の首都とし、Web3のグローバルな発展のために全力を尽くす」と語った。