カンボジアのホテルで50代の韓国人が死亡…韓国外交部「遺書とみられるメモ」
カンボジアのホテルで50代の韓国人が死亡…韓国外交部「遺書とみられるメモ」
カンボジアのシアヌークビルにあるホテルの客室で50代後半の韓国人男性が20日(現地時間)、遺体で発見された。

韓国外交部(外務省に相当)は21日、「現地警察側から韓国僑民会長を通じ大使館に伝えられ、大使館はこの僑民会長に現場の確認を要請した」と明らかにした。

僑民会長は現場で死亡者のパスポートおよび遺書と推定されるメモや携帯電話などを確認した。ただ、韓国当局はこの男性と犯罪団地との関連性は高くないとみている。

外交部は、「韓国大使館は死亡の事実が伝えられた直後、領事を現場に派遣しており、今後は遺族への通知と葬儀支援、現地当局の迅速な調査要請などの領事助力を提供していく」と付け加えた。

一方、カンボジアで犯罪活動に加担し、韓国に送還された64人のうち49人が警察に拘束された。警察庁は21日、カンボジアから送還された64人のうち拘束令状が請求された48人が拘束前被疑者審問(令状実質審査)を経て全員に拘束令状が発布されたと明らかにした。すでに発付された拘束令状が執行された1人を含めると、現在までに拘束された送還者は計49人だ。

キョンギ(京畿)北部警察庁刑事機動隊の捜査対象者である10人に対する令状実質審査は21日、ウィジョンブ(議政府)地方裁判所で行われる。これに先立ち、警察は4人に対し拘束令状を申請せず釈放した。そのほかの1人に対してはソウル・ソデムン(西大門)警察署が申請していた拘束令状が検察段階で却下された。

また、カンボジア犯罪団地で拷問を受けた後に殺害された20代の韓国人大学生パクさんの遺骨が21日、韓国に送還された。遺体解剖後に火葬されたパクさんの遺骨を乗せた大韓航空KE690便は同日午前8時4分ごろインチョン(仁川)国際空港に到着した。ことし8月8日に遺体で発見されてから74日になる。正確な死因は今後、韓国で予定されている組織検査および薬物・毒物検査、両国で実施されている捜査結果などを総合し明らかにされる予定だ。

韓国国民がカンボジア現地で就職詐欺、違法監禁などの被害に遭う事例が相次いで発生していることを受け、韓国政府も総合的な対策を本格的に講じる構えを見せている。大統領室の「カンボジア韓国人犯罪関連関係部署タスクフォース(TF、特別チーム)」は20日に2回目の会議を開き、カンボジア内の詐欺犯罪団地が別の東南アジア諸国に移動する「風船効果」に対する対応策を議論した。
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