サムスン電子は今年3月をめどに、衛星デジタルメディア放送(DMB)技術を基盤とする自動車ナビゲーション製品を市販し、本格的なナビゲーション市場進出を図る。
 モバイルデジタルテレビと、DMB受信が可能な携帯マルチメディアプレイヤーにナビゲーション機能を加えて市販するというもの。サムスン電子関係者が、5日に米ラスベガスで開幕した世界最大の家電・コンピューター機器展「2006インターナショナルCES」で記者ら明らかにした。

 サムスン電子は現在市場進出に向け、車両用の次世代情報提供サービス「MOZEN」を持つ現代自動車をはじめ、ナビゲーションコンテンツ会社などと協力関係の構築について協議しているという。

 モバイルデジタルテレビは、DMB時代の幕開けを迎え、サムスン電子が「持ち歩くテレビ」として発表した。4インチ液晶画面にデジタル音楽ファイルの再生機能も備えたこの製品にナビゲーション機能を追加し、車両用設置台も付け市販する計画だ。PMPも4インチ液晶画面で、メモリ容量が20ギガバイトと30ギガバイトの2種になる。

 一方、現代オートネットなど、他社もDMB受信機能を持つナビゲーション製品を相次ぎ開発しており、今後ナビゲーション市場の競争も激しさを増しそうだ。

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