1994年6月、3党首会談で握手を交わす(左から)武村正義・さきがけ代表、村山富市首相、河野洋平自民党総裁(いずれも当時)=(共同=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
1994年6月、3党首会談で握手を交わす(左から)武村正義・さきがけ代表、村山富市首相、河野洋平自民党総裁(いずれも当時)=(共同=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の与野党は17日、日本の村山富市元首相の死去を受け、哀悼の意を表した。

 革新系与党「共に民主党」は村山氏について、1995年8月に出した首相談話で日本が過去に他国を「侵略」したことを首相として初めて認め、「真摯(しんし)な謝罪と歴史認識を示した勇気ある指導者だった」と評した。

 日本による植民地支配と周辺国への侵略に対する反省などが盛り込まれた同談話について、「韓日両国が不幸だった過去を越え、相互理解と和解、未来志向の協力関係に進むことができる精神的土台になった」とし、「単なる政治的宣言を超え、北東アジアの平和と和解の道を提示した歴史的な里程標」と評価した。

 そのうえで、「今の日本の一部指導者が村山元首相の真の反省と謝罪の精神を継承せず、歴史問題に退行的な態度を見せるのは残念だ」とし、「日本の政界が故人の意思を再確認し、歴史を前に謙虚に立ち、村山精神を土台に韓日関係改善に努力することを求める」と強調した。

 保守系最大野党「国民の力」も、「植民地支配と侵略という行為が莫大な被害と苦痛を与えたという歴史的事実を認め、謝罪すべきことは謝罪し、補償すべきことは補償するという決意を示した」として、「東アジア諸国との関係改善の重要な土台になった談話で日本の良心を示した。歴史の重要な転換点を作った人物」と評価。「歴史を直視して未来に向かおうとする足跡は今日まで日本と周辺国が真の和解を成し遂げるのに必要な方向を示している」として、「日本は今からでも村山元首相の精神にのっとり、過ちを省察して真の謝罪をする勇気を出さなければならない」と強調した。


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