【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前政権が医師不足などの対策として打ち出した大学医学部の定員増員方針に反発し、職場を離れていた研修医らが職場に復帰したことを受け、鄭銀敬(チョン・ウンギョン)保健福祉部長官は17日、「医療システムが安定的に運営されていることが確認された」として、昨年2月に最高レベルの「深刻」に引き上げた保健医療災難(災害)危機警報を20日付で解除すると明らかにした。

 医療界と政府の対立による「医療大乱」が1年8カ月で終結することになる。

 保健福祉部は研修医らの集団辞職を受け、史上初めて保健医療危機警報を「深刻」に引き上げ、非常診療体制を敷いてきた。

 鄭氏は「相当数の研修医が復帰した」として、診療件数が平時の95%水準を回復し、応急医療体制も収容能力をほぼ回復したと説明。医療システムの効率的な運営に役立つとの評価を受けた診療支援看護師や非対面診療などの措置は制度化を進める方針を示した。

 また、「この1年8カ月間、医療界と政府の対立により医療現場で不便を強いられた患者や家族に謝罪する」と述べた。


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