16日、韓国警察庁およびキョンサンブクド(慶尚)北道警察庁などによると、ことし8月、カンボジアで拷問を受け死亡した大学生のパク氏の事件に関連して、現地医療機関でまもなく解剖手続きが行われる予定だ。
解剖には、国立科学捜査研究院の法医学者1人、保健当局の公務員2人、そして警察庁本庁および慶北警察庁所属の捜査官など、韓国の捜査機関関係者が立ち会い、死因の究明を行う。
解剖では、外傷の有無や内臓の状態などを含め、死因を総合的に判断する予定だ。解剖項目の中には、臓器摘出の有無を確認する項目も含まれている。ただし警察側は、現時点ではそのような事実が確認されたものは一切ないと説明している。
解剖の結果は正式な通報手続きを経て、韓国内の捜査機関に共有される。パク氏の遺体は現地で解剖と火葬を行った後、韓国へ送還される予定だ。
警察は、今回の解剖のためにカンボジアの裁判所から共同解剖の承認を受けており、国立科学捜査研究院解剖チームが単独でおこなう計画だという。具体的な解剖日時はまだ決まっていない。
しかし同日、韓国政府の合同対応チームがカンボジアの首相と会談し、現地で拘束されている韓国人犯罪関係者の早期送還などを要請したことから、両国間の協議が円滑に進めば、来週初めにもパク氏の解剖が行われる可能性があるとみられている。
パク氏の遺体はカンボジア当局が保管している。故人が「犯罪被害者」として指定されない場合、遺体の保管および火葬費用は遺族が負担することになる。
パク氏はことし7月17日にカンボジアへ出国し、約3週間後の8月8日、カンポット州ボコール近くで、車の中で死亡した状態で発見された。警察は、韓国国内のいわゆる「口座(通帳)貸し」募集組織がパク氏の出国過程に関与した疑いを掴み、捜査を進めている。
募集役のうち、パク氏と同じ大学に在学中だったホン氏(20代)は韓国で逮捕・起訴され、来月の裁判を控えている。
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