9月26日、ソウル中央地裁で開かれた公判に出廷した尹錫悦前大統領=(聯合ニュース)
9月26日、ソウル中央地裁で開かれた公判に出廷した尹錫悦前大統領=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領による昨年12月の「非常戒厳」宣言を巡る内乱・外患の疑惑を捜査する特別検察官は15日、尹氏の取り調べを同日に約8時間半にわたり実施したが、供述を拒否したと伝えた。

 尹氏が7月にソウル拘置所に再収監されてから捜査機関に出頭するのは初めてだった。 

 特別検察官側は、尹氏が非常戒厳宣言の名分をつくるため、ドローン作戦司令部に北朝鮮・平壌への無人機投入を指示するなどして外患を誘致した疑いについて取り調べるとして、9月24日に出頭するよう通知していたが尹氏が応じなかったため、同30日に出頭するよう改めて通知したが、尹氏はこれにも応じなかった。

 これを受け、特別検察官側は同日、外患容疑で尹氏の拘束令状を請求。今月1日に発付された令状をこの日執行する予定だったが、執行計画を知った尹氏が自ら出頭する意思を示したため、令状は執行されなかった。

 尹氏は「刑務官らに負担を与えないために自ら出頭した」と説明した。

 取り調べは午前10時15分ごろに始まり、午後6時50分ごろ終わった。


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