カンボジア失踪・監禁疑問143件… 52件は調査中=韓国
カンボジア失踪・監禁疑問143件… 52件は調査中=韓国
韓国警察が、カンボジア関連の失踪・監禁が疑われる事件52件を捜査中である。

韓国警察庁によると、2024年から2025年10月13日までにカンボジア関連で受理された失踪・監禁などの疑いのある事件は、合計143件に上るという。このうち、対象者の所在と身の安全が確認された事件は91件であり、警察は残りの事件について身元確認などの捜査を進めている。

カンボジアで韓国人大学生が死亡した事件以降、全国的にカンボジア関連の失踪・監禁に関する通報が相次いでいる。

警察は「コリアンデスク(Korean Desk)」の設置、警察領事の増員配置、国際共助捜査要員の補強、国内オンラインコミュニティのモニタリングなどの対策に乗り出した。

ユ・ジェソン警察庁長職務代行は前日の定例記者会見で、カンボジアでのコリアンデスク設置に関連して「フィリピンに設置した経験があるが、かなりの時間を要する」と述べ、「現地当局警察との業務協約(MOU)が必要であり、短期間で実現するのは難しい」と明らかにした。さらに「カンボジアは他の東南アジア諸国と比べ、警察間の協力関係が円滑でないのは事実だ」とし、「外交部や関係当局と協力しながら引き続き努力している」と述べた。

警察庁は今月23日に予定されているカンボジアとの二国間会談で、韓国人を対象とした犯罪への対応策を議題として取り上げ、コリアンデスクの設置や警察派遣などについて協議する予定である。

また、警察は死亡した韓国人大学生の遺体を遺族に迅速に引き渡すため、今月中に現地を訪問して遺体の再検視(解剖)を進める案について、カンボジア当局と協議を行っている。

一方、大統領室は15日、カンボジア現地に外交部第2次官を団長とし、警察庁・国家情報院などが参加する政府合同対応チームを派遣する。また、パク・ソンジュ国家捜査本部長も現地の状況を確認し、捜査共助の強化策を協議するためカンボジアに出国する予定である。

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