カンボジアに入国した韓国人のうち、家族や知人などと連絡が途絶えたり、監禁されたりしたという通報があったのは昨年が220人、今年1月から8月までが330人で、このうち昨年の210人と今年の約260人については、現地警察による救出、自主的な帰国、連絡再開などで解決済みとされた。
昨年の10人と今年の約70人の計約80人が依然として安否の確認が取れていないことになるが、これは外交部が受け付けた届け出に基づくもので、韓国内で警察が受け付けた通報と重複している可能性もあるという。
警察はカンボジア入国後の韓国人の失踪や監禁に関する届け出が昨年からこれまで143件あり、このうち52件が未解決と発表している。
韓国外交部はミャンマー、ラオス、タイの国境地帯「ゴールデントライアングル」で韓国人を狙った詐欺事件などが多発したことを受け、昨年初めに同地域を旅行禁止地域に指定。これにより犯罪組織はカンボジアに拠点を移したとみられている。
カンボジアでの韓国人の監禁被害の届け出は2022年が1人、23年が17人にとどまっていたが、ゴールデントライアングルへの旅行が禁止された昨年は220人に急増した。
カンボジアの一部地域は現在、旅行自粛地域に指定されている。現地を訪問する韓国人観光客が年間20万人程度、現地で暮らす韓国系住民も約1万人いるため、旅行客や居住者が少ないゴールデントライアングルのように旅行禁止までには至っていない。
大統領室は同日、カンボジアに対する旅行警報の引き上げを検討すると明らかにした。
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